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zoom RSS シャセリオー展in西美

<<   作成日時 : 2017/04/26 20:19   >>

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 美術などと言うものは、つくづく「左脳」で鑑賞するものではないと思った。正直な話し、シャセリオーという名前の画家は、知らなかったのだが、天下の、国立西洋美術館が主催する展覧会なので、予断を持たないで、観ることにした。上野の街には、シャセリオー展のフラッグがはためいてはいるのだが、日本における、シャセリオーの知名度は、甚だ低く、展覧会そのものは、ゆっくりと鑑賞できて、良かった。シャセリオーは、アングルの弟子だが、アングルの天敵とも思える、ドラクロアに影響を受けた画家である。アングルのデッサンと、ドラクロアの色彩を持ち合わせた画家ともいえる。シャセリオーは、あのモローが、私淑した画家なのだが、わずか37歳で生涯を終えた。西洋では、後に影響を与えた画家として、評価が高い画家と思うのだが、日本では、印象派の人気が余りにも高いので、彼は印象の薄い画家のようだ、しかし内容はなかなか濃い展覧会だった。
 1 アングルのアトリエからイタリア旅行まで 1「自画像」(シャセリオー、以下、画家名の無い作品は、全て彼の作) 16歳の時の自画像だが、16歳と言う年齢にしては、大きな作品だと思った。何か、愁いのあるような表情と、左下隅の、赤いテーブルクロスが、効果的だった。 2「16世紀スペイン女性の肖像」 この作品と、次の3の作品は、番号は若いが、展覧会全体では、肖像画のコーナーの部分にあった。師のアングルが、手元に残しておくようにアドバイスした作品、との解説があったが、模写とは思えないような、核心のある作品だった。 3「フロスペール・マリヤの肖像」 彼の後援者だった人物の、肖像画なのだが、黒い背景の中の、黒い服が、とても印象的な作品だった。 5「小道に立つ羊飼い娘と犬」(テオドール・ルソー) バルビゾン派のルソーの作品である。小品だが、とても丁寧に描かれていた印象だった。 6「放蕩息子の帰還」 西洋画では、有名な画題の作品である。モデルは、彼自身かと思った。目のくまと、真珠のような涙が印象的だった。 8「黒人男性の習作」 この作品は、アングル美術館にある作品で、7のアングルの「サタン」というデッサンを、カラーで習作した作品である。習作とはいえ、存在感のある絵だった。 9「オリーブ山で祈る天使」 オリーブ山は、イエスの史跡であるが、エルサレムで、見学した記憶がよみがえった。ハーフトーンの天使の切ない表情が、衝撃的だった。 12「石碑にすがって泣く娘」 画面全体に、数多ある曲線が、とてもシュールな感じがした。 15「左手に階段のある壁」 パッと見た瞬間に、原爆の画かと、衝撃を受けた。ポンペイの遺跡にある、乳房の押し型を、モチーフにした絵らしいのだが、なるほど、原爆の悲惨さと、共通性があると、納得した。 20「森の中で小枝を手折る女性とその子供」 子どもの表情がとても可愛らしく、母親が、まるで女神のように感じた。
 2 ロマン主義へ 文学と演劇 22「女性半身像」 薄い青色のデッサンだった。女性の、乱れた髪が、とても切ない感じに思えた。 28「アポロンとダフネ」 モローをはじめ、多くの画家に、影響を与えた絵らしい。脚が根に変化しつつある、ダフネの無表情が、印象的な作品だった。 29「アポロンとダフネ」(モロー) そのモローの作品である。ダフネは、シャセリオーよりも表情があり、アポロンが、とても美しく描かれていた。 31「目を閉じて」(ルドン) 高名な作品の、リトグラフだった。 35「二人の踊女」(ルドン) 幻想的な作品で、二人の衣装が、とても個性的だった。 40「牢獄のサロメ」(モロー) 物憂げなサロメと、派手な衣装が印象的だった。 41-8「連作ハムレットのボローニアの死」(ドラクロア) やはり、物憂げな表情が、関連を思わせる。 44「オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘」(モロー) 生首にしては、やさしいオルフェウスの顔だった。  47「アリス・オジーの肖像」 ちょっとした小品のデッサンだったが、とても良かった。 48「泉のほとりで眠るニンフ」 ヌードだが、モデルがアリス・オジーだったらしい。 49「眠れる裸婦」(クールベ) きれいな顔の裸婦像で、ポーズが、なかなかセクシーだった。
 3 画家を取り巻く人々
画像
 「カパリュス嬢の肖像」 この展覧会の看板娘なので、いたるところに、露出度は高い作品である。しかし、本物の作品のオーラは、やはりすごかった。ちょっと、冷たい感じもするが、髪飾りと手に持つ花が、神話の中のフローラを思わせる作品だった。何よりも、半開きの口元が、素敵だった。 60「狩りに出発するオスカール・ド・ランシクール伯爵の肖像」 大きな作品で、全体から見ると、顔の部分は小さいのだが、さすがに肖像ということで、丁寧にかかれているのが、印象的だった。
 4 東方の光 62「バブーシュの6つの習作」 バブーシュは、アラブの室内履きのことで、サンダルのようなものである。さりげない、版画の作品だが、絵葉書にもなっていた。 68「騎馬試合に出かけるアラブの騎手」 モロッコでの、騎馬ショーを思い出した。アラブの騎手の精悍な顔と、青い衣装が印象的な作品だった。 71「コンスタンティーヌのユダヤ人街の情景」 二人のファッションが見もので、モローの作品かと、見まごうような感じだった。 78「ロバに乗ったアラブ人たち」(ルノワール) 二人の共通点として、アルジェリアに旅行して、絵画的な影響をうけたことがあげられる。なぜか、この作品も、モロー的で、ロバの目が可愛かった。
 5 建築装飾 寓意と宗教主題 81「女性頭部像」 たぶん、壁画に登場する女性頭部のデッサンなのだが、目力が凄かった。 85「騎兵から逃れる女」 いまどきの、難民の目だった。 86「裸婦半身像」 やはり、習作なのだが、とても胸にボリュームのある裸婦像だった。 89-2「戦争」 これは、厳密に言うと、作品を写した写真なのだが、白い光が、衝撃的だった。 89の作品群は、革命で焼失した会計検査院の建物に描かれていた、壁画の断片を写したものである。この壁画は、現在は、見られないらしいが、シャヴァンヌなど、多くの画家に影響を与えた作品らしかった。 92「シャセリオーの肖像」(モロー) 晩年のシャセリオーの肖像らしい。若くして(37歳)亡くなったので、眼は若々しいが、頭髪の方は、寂しくなっていた。 96「海辺の娘たち」 遠くから、チラッと見ただけで、シャヴァンヌとすぐに分かった。二人は、共通して日本では、余り知られていない画家のように思われるが、立派で、重要な画家である。 98「インド人に洗礼を施す聖ザビエル」 若きザビエルだが、聖人らしく描かれていた。 103「東方三博士の礼拝」 これも、おなじみの画題である。マリアの顔は、交際のあったマリー公女に似ているらしい。

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