絶景 百名山の想い出⑥

 絶景は、主観的なものである。経験のない景色は、インパクトを与えるし、良く知っている景色は、どうしても印象が薄くなる。たとえば、上高地からの穂高岳は絶景だが、目新しさがないのは仕方がない。せっかくの絶景も、天気が悪くては、勝負にはならない。すべては、見てきた中での百名山絶景である。
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 ①鷲羽岳頂上 鷲羽岳は火山である。噴火口の景色は、知られていないのか、結構見ごたえがあって良かった。真正面に名峰槍ヶ岳が、中景には、赤い硫黄尾根が見え、まさに絶景にふさわしい景色だった。噴火口に、小さな池があるのも、景色を引き締めていたのかもしれない。
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 ②雌阿寒岳頂上 雌阿寒は活火山である。しかも、頂上からは二つの噴火口が見える。噴煙の向こうに、阿寒湖と雌阿寒岳が見え、これこそ、見たこともない絶景だと思った。遠くには、斜里岳らしい山も見えていた。
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 ③伯耆大山三角点 山頂は俗化した景色でつまらないが、三角点の景色は、最高峰剣ヶ峰がより間近に見える。そして、絶景なのは、日本海の景色だ。弓ヶ浜のたおやかな曲線と、島根半島の尖った線が、とても景色を引き締めていた。中景の山は、何というのだろうか。
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 ④小赤石岳肩 北アルプスや南アルプス北部の山は、山の姿を知っている山が多い。それに対して、南アルプス南部となると、名前は著名でも、山の姿が分からない場合が多い。赤石岳の一角、小赤石岳の肩から見た荒川三山は、遠くもなく、近くもなく、ちょうど良い距離で、その山の姿を我々に見せてくれた。思わず「ぜっけーい」と声を出したくなった。
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 ⑤燧ケ岳俎嵓 燧ケ岳には二つの峰があるが、古くからの山頂である俎嵓あたりからの尾瀬沼方面の景色は、何度見ても絶品だ。程よい尾瀬沼の艶姿と、風景にアクセントを与えてくれているのが、日光白根山の頂である。柴安嵓からの尾瀬ヶ原&至仏も良いが、比べるとやや平凡だ。
 ⑥鳥海山行者岳 鳥海山は、山頂付近の地形が複雑である。山頂の神社、中央火口丘の新山、そして外輪山で三角点七高山が複雑に絡み合う。複雑な地形だが、行者岳のからの景色は、雪渓の姿かたちが絶品で、絶景の名に恥じない美しさだ。
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 ⑦利尻山長官山 遠くから見ても近くから見ても美しい山は、名峰なのだろう。利尻山は、北海道から眺めても、麓から眺めても、登ってからの姿も美しい。長官山まで登って、利尻山のピークを拝めた人は幸せな人だと思う。幸せな山だ。オーバーユースだけが、心配である。
 ⑧剣岳一服剣 一番かっこよい山は、どの山だろうと考えてしまう。一番の候補は、剣岳か。室堂方面からも良いが、一服剣あたりまで来ると、迫力がすごい。仙人池からの裏剣は、一番見たい絶景だが、まだ見ていない。
 ⑨北アルプス鏡平 剣のライバルといえば、槍・穂高である。黒部五郎を目指した時、鏡平は雨だった。四日後、初めて晴れた鏡池と、背景の槍・穂高連峰を見た。額縁をかけてみたい、絶景だった。ひょっとして、鏡平山荘の窓からは、この景色が見えるのだろうか。
 ⑩屋久島太鼓岩 絶景が、やや北に偏ったので、最後は九州は宮之浦岳。深田久弥ほどの、山の薀蓄のある人なら、屋久島の百名山の名前を、なぜ八重岳としなかったのか、と不思議に思う。白谷雲水峡奥の太鼓岩からは、宮之浦岳をはじめ、八重岳の絶景が見られる。
 ○焼岳 百名山を目指さなければ、登らなかった山だが、頂上からは穂高連峰と上高地の両方が、パノラマのようにみられる。そして、知られざる火口湖もある。

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