ミッドウェー敗戦と原発事故

 都合の悪いことは、想定しない、という日本人の悪い癖は、太平洋戦争と福島原発事故とに共通する気がするが、太平洋戦争(個人的には、東アジア・太平洋大戦と考える)のミッドウェー海戦の敗戦に、もっとも象徴的に表れているように思われる。知っていた範囲では、①索敵に手を抜いた②最悪のタイミングで、米機の急降下爆撃機にやられた、ぐらいのことしか、知らなかったが、「文藝春秋」にみる昭和史の昭和17年「運命の海戦」草鹿龍之介によれば、実に多くの驕りと運命とが、交錯していたらしい。ミッドウェイ海戦に参加したのは、南雲忠一海軍中将指揮する機動部隊でで、航空母艦が四隻、戦艦二隻、十隻の駆逐艦という陣容だったらしい。5月27日に広島湾を出陣。①不運。6月1日に、天気が非常に悪くなってしまった。お互いの艦が分からない深い霧だった。→補給部隊の鳴門というタンカーが、無電を打った。→米軍に知られた。②粗雑。南雲舞台に、矛盾する二つの任務が与えられてた。ミッドウェー空襲&上陸援護と米空母を捕えて攻撃することの二つ。時間の制約がある作戦と、無い作戦の二つ。→第一の任務を優先して、全艦に無線発信をした。→米軍に知られた。③無策。ミッドウェー攻撃の失敗=地上に、米軍機がいなかった。→二次攻撃の必要のみ打電。④失策。索敵の手抜き。黎明二段索敵をやらなかった。→⑤致命。索敵五本で、もっとも重要な真ん中の二本が遅れて出て、しかも米艦を見逃した。→⑥遅延。帰りに発見するも、報告が、1時間も遅れた。→⑦齟齬。(③と⑥との関係)待機していた攻撃隊は、敵艦がいないと判断→雷撃機の魚雷を、陸用爆弾に替えた。→4時~6時半ごろまで、敵機が来襲した。→⑧混乱。「発進」の号令と同時に、乱雲の中から、急降下爆撃機が来襲(三次攻撃)→わずか5分の差で、爆弾を搭載した艦上を攻撃された。加賀、蒼龍、赤城の三隻の空母が大破。⑨錯覚。米空母ヨークタウンに大打撃を与えるが、その後飛龍(その時点で、最後の空母)の二次攻撃機が、米空母に打撃を与えるも、別の空母だと錯覚した。無傷の空母を攻撃しなかった。⑩逡巡。最後の飛龍の攻撃機を、出し渋ったタイミングで、米三隻分の攻撃(ヨークタウンの飛行機は、無傷)を受けて、最後の飛龍もダウンした。運も実力のうちという言葉があるが、そうであるならば、①から⑩までをまとめれば、驕慢の一言だったかも、しれない。
 ちなみに、国会の事故調査委員会は、責任を誰かに押し付けるような作為がみられ、信用できるようなものではない。あんな結論は、子どもだましみたいなものだ。もっと、ニュートラルに広い視野でモノを考えられなければ、永遠に、謎は解けないように思う。歴史には期待したいとは思うが。

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