「教育問答」

 昭和52年のなだいなだ氏の名著である。教育問題は、古くて新しい。カビが生えた本かと思って、断捨離の一環で読み始めた本だが、今読んでも新鮮である。いろいろと、個人的に解説しても良いのだが、メモをした文章を紹介して、判断は、中公新書の「教育問答」を読んでもらいたい。親、教師、その他教育に関心のある人に読んでもらいたい。
「責任感の強い人間が必死になって責任をとらないですむよう努力する」
「人間が、なにもかもまなぶことができるなら、学べるものは何でも学ぶがいいことになる」
「(学校は)子供にとって、大切な泳ぎは教えない→それはオリンピック用の泳ぎだ」
「個性というものは、集団や組織の中では、はた迷惑なものです」
「学校は、本質的に矛盾をはらんでいる場所だ、という自覚が、親にも先生にも必要である」
「学校が社会の富と地位の革命に変わる再配分の手段として受け入れられた」
「大学を出さえすれば、将来の地位が約束されるということは、これからの時代はなくなる」
「学校で教える学問が、個人にとって役立たずの学問だから、普通科高校へ進む」
「日本の大学は、学生が企業に履歴書や成績書を出すことを許した時に、…学問の府を投げ捨てた」
「全員が大学出の将校になったら、将校だけの軍隊ができあがってしまう」
「スペイン語をしゃべれる子供も、今の日本では、落ちこぼれになってしまう(帰国子女や外国人の子)」
「現在の教育制度は、グループ旅行を強制し、一人旅を禁じているようなものだ」
「今中学のカリキュラムに組まれているものは、国が平均に対して期待している学力にすぎない」
「ほとんどの人が、医者にかかってなおれば、医者がなおしたと思っている」
「何でも教えてくれる先生よりも、学ぶ面白さに目を開かせてくれる先生がよい」
「→教えることの上手な先生よりも、自分で学んでいる先生のほうが、良い先生である」
「自我を確立し、自分で自分の必要なものを学びはじめる時、自分に何かをもたらして→師」
「いい先生というものは、その時には分からない→万人にとっていい先生はいない」
「教育は本来、本人自身のため、しつけは、他人のためのもの」
「しつけの理想は、実は子供の社会のためのもの、」
「理想の社会には、二つある→よくしつけられた子供の社会と君子の社会のふたつである」
「スパルタか、自由放任か→社会の秩序中心か、子供の可能性を引き出すことが中心か」
「はじめ厳しく、あとは自由にが望ましい→(なぜならば)他者の存在を小さいうちに頭の中に植え付けるからである」
「日本の伝統的なしつけが、幼児期に甘く、それ以後、規則づくめで厳しい」
「小さい子供は、親をまねます。だから、自分の行動そのものが自分のしつけになっている」
「親の沈黙→たくさんの言葉をつらねたお説教以上に価値がある」
「人間は、自分が思いついたことでなければとことんまでやろうとしないものだ」
「みんなもやっているから、がなくなったら自我の確立である」

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