莫高窟148窟 甘粛省石窟めぐり⑩

 148窟は、莫高窟にある二つの涅槃窟のうちの一つ(もう一つが、特別窟である158窟である)で、南の端から3番目に位置する。ところで、この二つの窟の寝釈迦仏を比較するのは、かわいそうなぐらいである。世界一の涅槃像と言われる158窟の寝釈迦様が素晴らしいのに対して、残念ながら、清代に補修された148窟の寝釈迦様はどうしても見劣りするのは、仕方がない。しかし、この窟のスケールや造り、壁画などは、莫高窟全体でも、とても素晴らしいと思う。中には入ると、最初に目に飛び込むのは、やはり巨大な(16m)涅槃仏である。その後方には、おびただしい彩塑像群が悲嘆な表情をして並んでいる。72の弟子という数の多さで、迫力がある。これらの塑像群は、寝釈迦様同様に、清代の補修がかなり入っているのが残念だ。この窟の涅槃経変は、莫高窟では最大の涅槃図で、釈迦入滅前後の様子が、かなり詳しく描かれている。
画像
南ベトナムであったような、炎に包まれた僧の画は、何となく衝撃的。ほかでは、荼毘の様子や、舎利の様子など、こと細かく、書かれていた。一番印象的だったのが、車馬図で、この画の近くには、当時の文字がそのまま書かれていて、ジンとくるような感じがした。他にも、多種類の経変図があるということで、自分が見てメモをしたのは、東壁北の薬師経変図、南壁無量寿経変などで、いずれも大型の壁画だった。もう一つこの窟にインパクトを感じるのは、この窟全体が長方形アーチ形のお棺の形をしていて、天井には、びっしりと千仏が描かれていたことだ。この雰囲気は、何となく、エジプトの墓のイメージとかぶるような気がした。清代の修復で、ずいぶんとイメージダウンをしているが、本来は、莫高窟を代表する、重要な窟だと思った。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック