莫高窟85窟 甘粛省石窟めぐり⑫

 午後最初の見学は、真ん中に近い莫高窟85窟からだった、しかし、この窟は謎の窟だった。というのも、どこにもその資料がなく、どんな窟なのか、事前には分からなかったからだ。莫高窟は現在、一般窟(27窟)と特別窟(13窟)の他に、調整窟というものが存在するらしい。調整窟というのは、観光のハイシーズン(春と秋の連休や夏休み)に、一般窟が相当に混雑するので、この時のために、使用する窟ということのことだ。それ以外の窟は、よほどのコネがなくては、見学が不可能である。莫高窟85窟は、どうやら、そのような窟で、我々がお世話になったA旅行社が、特別に申請して見学許可をもらった、とのことだった。晩唐の窟で、とても巨大な窟だった。残念ながら、開鑿された場所が低いので、Naclによる劣化が激しく、米国との協力で、何種類かの保護対策を実施中、とのことで、窟内には、その様子のパネルが置いてあった。ステージのような中央部に、釈迦如来など全部で三体だけ塑像があった、他の塑像は残念ながら、破壊されてしまったらしい。左壁の上方に、法華経変による壁画があった。阿弥陀如来は、珍しい初転法印をしていた。また、2匹の鹿がいて、鹿野苑の様子だとのことだった。左上のあたりに、金彩獅子伝説の画があって、金彩獅子は、しっぽが青く、とても神秘的に描かれていたのが、印象的だった。ここにも、演奏の様子が描かれていて、竪琴の他に、でんでん太鼓と同じ楽器があるのが、面白かった。右壁は、華厳経変で、蓮華童子が、蓮の花の中にいるのが、珍しかった。天井は、かいじ文が連なっているデザインだった。



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大橋 一章

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