炳霊寺石窟128窟、132窟 甘粛省石窟めぐり24

 前の126窟のほぼ隣である。同じく北魏の窟であるが、近世の清の時代に、戦争に巻き込まれて、荒廃したそうである。修復でも、秋篠寺の伎芸天のようなものならば、新しい創作とでもいえるような素晴らしさだが、こちらは、いかに落っこちていた頭を、上にくっつけました、という感じの三世仏が並んでいた。昔、大分県臼杵の石仏の頭が、落っこちていた時代に訪ねたことがあるが、現在は、国宝になり、修復されて頭が乗っかっているようだ。なんとなく、ここの石仏を思い起こした。しかし、荒らされたとはいえ、壁画のラピスラズリの青色はとてもきれいで、それだけでも一見の価値があった。一方で、黒い色は赤の変色らしいので、元の色は、さぞや鮮やかだったことだろうと思った。チベット密教の壁画もたくさんあったが、歓喜仏が二組もあったのが、珍しかった。他では、やはり北魏時代の思惟菩薩(ひょっとして弥勒菩薩かも)が、なかなか良かった。続いて、132窟である。このあたりは、ほぼ同じ時代の、ほぼ同じような窟が続いている。
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少しだけ違っていたのは、入り口の上の所に涅槃像があった。一般には、一番奥に涅槃像があるので、炳霊寺の方向に関係があるのかもしれない。この釈迦の頭もとに、阿難と思われる弟子が、佇んでいるのだが、この表情がとても秀逸で良かった。南壁には、交脚の弥勒菩薩様がいるのだが、足はちょこんと組んだ感じで、その両足を力士が必死で支えているのが、ほほえましかった。この窟は、天井の形に特徴があり、壁画もきれいだった。印象として、やさしい感じがした。

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