飛騨の円空展in東博

 飛騨の千光寺の作品を中心とする「飛騨の円空展」へ行ってきた。千光寺は、新婚当初、初めての旅で飛騨高山に行った時、はるばる駅から歩いて拝観した、想い出の寺である。まだ、円空が無名な時代、若者二人が、当時は僻地の千光寺をはるばる訪ねたことで、不思議なカップルに思われたらしく、どういう御関係ですか、と住職に尋ねられて「連れ合いです」と答えたらしい。簡単に言えば、はるばる円空仏を訪ね、対面できたことで、感激した覚えがある。おねだりして、数枚の写真を撮らせていただいた。
 展覧会は、番号が振っているのだが、実際はアットランダムに並んでいるので、実際の順序ではない。
1「両面宿儺坐像」(千光寺~24まで)円空仏の最高傑作とも目される像である。個人的に、版画を作成したこともあり、とても2度目の対面とは思えない、懐かしさがあった。両面宿儺は、朝廷からは反体制の人物だが、円空の眼差しの暖かさを感じる、作品である。左肩から、顔をのぞかせている面が、いかにも茶目っ気があって楽しい。 3「賓頭虞尊者坐像」いかにも、庶民から親しまれた円空仏らしく、てかてかと光っていた。 5「三十三観音立像」三十三(実際には三十一)もの観音様だと、何となくたくさんなので、感激も薄いのか、と思ったら逆だった。観音様に囲まれて、ゾクゾクするような感激を覚えた。似ているようで似ていない、それぞれが個性があり、また木目の景色がそれぞれに違っていて、とても良かった。大昔見た時には、暗い中で、ただずらりと並んでいた印象しかなかった。 8「不動明王および二童子立像」丁寧に彫られている印象だった。向かって右側の矜羯羅童子は、明らかに女の子で、やさしい感じだった。どうやら、大昔の千光寺で、撮らせていただいた仏像の一枚だった。 9「弁財天坐像および二童子立像」いかにもおふくろ、という感じが好ましかった。11「護法神立像」この像2体は、30の「不動明王像」と31の「金剛神立像」2体と並べられていた。護法神というのは、怖い顔の印象だったのだが、5体が並んでいるのを見たら、口元が微笑んでいて、こちらの印象が強くなった。片方が、女性で、より微笑んでいるように思えた。 14「難陀龍王像」小像だったが、プロフィールに感動した。明らかな、女性像だった。 15「跋難陀龍王像」こちらも小像だが、彫が深く、大きく見えた。 27「柿本人麿像」こちらも版画にしたことがあるが、実物は初見かもしれない。薄っぺらなのに、ものすごく立体感があった。 31「金剛神立像」11で触れたが、両方ともに、すっくとした長身の仏様である。 32「愛染明王」赤く感じたのは、彫刻の力なのか、彩色の跡なのか、不思議だった。33「千手観音立像」三体ある千手観音像の一つらしい。風雪を重ね、存在感が増した感じがした。 35「龍頭観音立像」円空の傑作の一つだと感じた。龍頭の造形と、観音様の穏やかな表情との対比が素晴らしかった。 36「薬師如来立像」病を、治してあげるよ、という表情が素晴らしい。 39「十一面観音立像」実際は、六面観音である。満面の笑みがうれしい。できたら、右側からの方が、より素敵な微笑みである。

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