白馬岳研究

 この手の登山研究は、百名山の時代は、随分とやったったが、達成後は初めてである。もちろん白馬岳は、初めてではないが、40年以上も昔のことで、登山事情も随分と変わったのではないかと、思う。40年以上も昔は、「猿倉⇒白馬岳⇒蓮華温泉」がメインのルートだった気がするが、昭和55年発行のアルパインガイド「北アルプス」では、「猿倉⇒白馬岳⇒栂池」が紹介されているので、このころには変わったのかもしれない。この変化は、鉄道からクルマへ、登山客の足の変化とも関係があるように思う。ロープウエイの弱点は、始業時刻が遅いことである。かつて、安達太良山をめざした時に、待ってられないので、下りだけ利用した記憶がある。木曽駒のように、混雑で大変だ、という弱点もある。そんなわけで、「栂池⇒白馬岳」ルートで登る人は、少数派で、ほとんどが下山に利用するようだ。また、同じような理由で、栂池コースをピストンする人も少ないのだが、この場合、白馬大池で泊まるケースが目立つのもこのコースの特徴かもしれない。
 ところで、猿倉・大雪渓コースと、栂池コース、蓮華温泉コースの、白馬岳山頂までの時間を比較してみた。猿倉・大雪渓コースの平均が6時間03分というのは、ガイドブックの6時間05分とほぼ同じなのにびっくりした。ただし、日帰り組に限ると、5時間03分、泊り組は7時間01分なので、その実力の違いが面白い。栂池コースは7時間42分、蓮華温泉コースは7時間44分なので、ほぼ同じぐらいの時間とということになりそうだ。その後の研究で、蓮華温泉コースを日帰りでピストンする人もそれなりに多いことが分かり、日帰り組のデータを入れると、どうやら、蓮華温泉コース栂池コースとの関係は、どうやら逆転して、蓮華温泉コースの方が、短くなるが、日帰り組と、泊り組との、実力の差は、はっきりしているので、同じ泊り組同士での比較でないと、実情を反映しない可能性がある。それよりも気になったのが、白馬大池⇒栂池の時間のかかりようである。白馬岳から、白馬大池までは、ほぼガイドブックの時間(1時間20分)と同じなのに、ここからずるずると後退して、後半にバテバテになり、ガイドブックで4時間40分のはずが、6時間以上かかるデータになっている。ということは、白馬大池⇒栂池のコースが、山慣れない人には、よほど歩きにくいコースであるらしい。このことを、詳しく解説したガイドブックを知らないが、概して、昔からのルートの方が歩きやすく、ロープウエイなど、文明の利器で、無理やりこしらえた文明のコースは、なかなか歩くのに困難な可能性があるようにも思われる。
 山の下りは、意に反して筋肉を遣いがちになるし、丁寧に下る人ほど、まるでスロー筋トレみたいに筋肉を遣う。栂池コースの下りが、そのようなことと関係があるのか、ないのか、分からないが、自分としては、いろいろなことを勘案して、コースを決定したいと思う。




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この記事へのコメント

2013年05月21日 09:27
近いうちに訪れようと考えています。
蓮華温泉から白馬岳~鑓ヶ岳~唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~爺ヶ岳~針ノ木岳~扇沢までの縦走は堪能できるでしょうが途中の不帰キレット等少々の危険個所もあり、この歳になって無理する事もなく3分の一か半分位のコース設定で堪能したいと思っていますので参考になりました。
2013年05月21日 10:42
 コメントありがとうございます。高山植物の咲く、夏山の縦走が、一番の楽しみだと思っています。自分としては、怖がり屋なので、不帰キレットは、考えたこともないのですが、本当のところはどうなのか、きになるところです。事故の数だけでいえば、大雪渓も相当多いようです。気を付けて、楽しんできてください。

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