ウイグルの悲しみ

 「悲しみ」というタイトルで、ポーランドとチェコの「悲しみ」をブログに書いた。ポーランドとチェコとの「悲しみ」は、現在にもあるが、どちらかといえば、過去に比重がかかる「悲しみ」である。しかし、ウイグルの「悲しみ」は、現在から少なくとも、近い未来、すなわち現在進行形の「悲しみ」なので、本当に悲痛である。2011年に、二つの憧れの旅を果たした。これらは、数ある海外でも、念願の両横綱と思っていた地域だったので、ひときわ感慨が深かった。一つが、イスラエルである、もう一つが中国シルクロードだった。この二つは、どちらかといえば、世界旅行の主流である「世界遺産」に背を向けた感じの地域である。聖地エルサレムの登録は、ヨルダンであり、ベツレヘムの登録(2012年)は、パレスチナである。イスラエルが、世界遺産に背を向けているわけではないのだが、イスラエルは、世界遺産を超えた地域、というのが、旅をしての印象だった。一方、中国シルクロードは、敦煌(甘粛省)が世界遺産ではあるものの、中国シルクロードの中核である新疆ウイグルの地域には、依然として「世界文化遺産」は存在しない。(申請中ではあるらしい。)日本では、富士山の世界遺産登録で、国中が大フィーバーしている。実は、同時に、中国の天山も、世界遺産になったらしい。
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しかし、これにやや「悲しみ」を感じるのは、自分だけだろうか。日本の富士山と、遊牧民族の天山とは、精神的に、民族が崇高な気持ちになり、ほとんど民族のアイデンティティである点において、同じような感覚がある。日本の場合、自然遺産としての価値は認められず、文化遺産としての価値が認められた。一方、天山は、自然遺産であるらしい。気になるのは、中国の世界遺産の名称である。「新疆天山」というネーミングらしい。新疆という意味は、悪く言えば新しい征服地の意味だし、良く言っても新しい土地ぐらいの意味であって、100%、漢民族史観の言葉である。漢民族の考えでは、野蛮な地域に、漢民族がすぐれた文明を持ち込んで、ウイグルなどの遊牧民族の生活を向上させている、というのが言い分である。

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