三陸自動車道の功罪

 火野正平氏の「きらきら東北日本縦断こころの旅」が、現在、岩手県の旅をしている。たまたま、岩手県への旅をしてきたばかりなので、いつもよりは、気にはなっている。岩手県は、一関や八幡平にも行ったが、やはり、被災地だった、三陸海岸をできるだけ、海岸線に沿って、旅をした。
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気になるのが、現在、建設中の、三陸自動車道路である。新聞によれば、一般の高速と違って、インターチェンジの様式が、上り線と下り線と、別々に建設したそうである。これは、万が一の災害に備えて、片方だけでも使えるように、との配慮だそうである。言われれば、その通りなのだが、三陸自動車道は、無料高速だからできる方法とはいえる。もう一つ、インターチェンジを、一般の高速より多く、5㎞平均に作った、とのことだが、これも無料ならではである。別に、僻んで言っているわけではなくて、被災地の復興が、錦の御旗なのだから、それはそれで、文句のつけようもない。三陸海岸と、似ているのか、似ていないのか、よくは分からないが、今年の春には、紀伊半島を、半周してきた。半周というのは、紀伊半島を北から南に縦断して、残りの東半分を、周遊した、というわけである。まず、南北の国道は、高速ではないが、ほとんど高速に近い規格で、整備されつつあった。一方、東半分も、高速が整備されつつあったが、どこまでが有料で、どこからが無料なのか、旅しただけでは分からなかった。一つだけ言えたのは、道の駅の存在だった。場所によっては、高速によって、まったく観光客が素通りする可能性のある道の駅があり、この道の駅の場合、道路標識で、観光客を誘導していた。すなわち、左はただ単に無料高速と書き、右は、今から進むだろう、重要な都市名(津)を表記していた。最新のナビを搭載しているか、よほど、事前の勉強をしていない限り、ドライバーは、瞬間に判断を迫られるので、重要な都市の標識があるラインへ進むことになる。すなわち、道の駅がある、国道の方へ、誘導するシステムとなっていた。今回のルートで、これにやや似て、少し違うケースが二つあった。一つは、宮古から釜石に向かう途中、右折無料高速、直進都市名(釜石)、という点では同じなのだが、無料高速には、釜石には行けません、と書いてあった。家に帰ってから、地図を見てみたら、正しくは、釜石に行くには、国道45号線を直進するのが早く、無料高速(話しがややこしくなるが、この高速は、正しくは高規格道路というらしくて、国道の一種で、こちらも国道45号線という)経由だと、三角形の二辺を走るので、行けなくはないが、時間も燃料も無駄になるので、老婆心で、書いたらしい。二つ目は、山田町を走る、無料高速である。地図の上では、山田IC~山田南ICを走る、バイパスのような三陸自動車道があるのだが、実際に走った経験では、この無料高速の標識そのものが、気が付かなかった。そして、誘導されるままに、そのまま国道45号線を走ると、「道の駅やまだ」があった。もちろん、旅の目的が、復興支援(それほど大げさなものではないので、自分的には、旅ボラと称している。これにも、買いボラや食べボラなどがある)なので、喜んで、買いボラをしたのだが、考えてみれば、不思議なことだった。
 言いたいことは一つである。無料高速は、観光に役に立つ、というのが錦の御旗だが、現実には、「道の駅」とバッティングするケースが多い。特に、三陸自動車道の場合、ほとんどが、内陸部を走り抜けるので、単なる観光目的で、走ってしまうと、復興支援の度合いが弱くなるという気がする。三陸自動車道は、観光的にはプラスだが、復興支援が目的の観光にはマイナスだと感じた。ただし、内陸にも被災地はあり、登米という観光地を訪れるには、チョウの付く便利な高速だった。

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