ロンドンナショナルギャラリー 英夏麗西紀行⑮

 大英博物館での再集合は13:00だった。翌日のトライアスロン関係で、重大な提案がある、ということだった。翌日のフリータイムの場所が、閉店した三越からハロッズに変わって、午後のナショナルギャラリーの自由時間を、30分延長する、という提案だった。みんなが、賛成して、提案は受け入れられた。自分も、大賛成だった。近くのバス停から、ダブルデッカーに乗った。
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終点のトラガルファー行きなので、安心して、2階の最前列の特等席に陣取った。ダブルデッカーは2度目だが、前回は、テームズ川を渡っただけだったので、今回は、十分に楽しむことができた。トラガルファー広場は、トライアスロンのイベント会場になっていた。
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我々は、それを尻目に、ナショナルギャラリーへ入った。
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見学の順序は、北方系ルネサンス、イタリアルネサンスの順番だった。油絵の発祥した北方系から見る、ということだったらしい。ヤン・ファン・エイク「アルノルフィー夫妻の肖像」は、不思議な絵だが、本物は、さすがに、毛皮の質感などが、見事に表現されていた。次に、ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」を見た。二人の赤ん坊のうち、正確には、どちらがイエスかは、分からない、というのが、面白かった。弟子作との説もあるが、少なくとも、顔はダ・ヴィンチが描いたに違いないと思った。ラファエロは悩める「ジュリウス2世」を観た。彼は、絵に表情を与えた、と話されていた。ルネサンスの次は、バロックだが、この時代から、少しずつ、宗教画ではない絵も、登場してきたらしい。ルーベンスの絵を数点見た後、いよいよフェルメールへ行った。最初に、「ヴァージナルの横に立つ女」を鑑賞した。フェルメールの絵では、先祖帰り(判じ物が描かれている)したような絵だが、いかにもフェルメールらしい作品、だと思った。もう一点の「ヴァージナルの横に座る女」は、晩年の作だそうである。窓がないので、フェルメールらしくない絵だが、逆に言えば、その方が真作の可能性は、高いように感じた。女性の顔は、ちょっぴり悲しそうにも見えるが、表情は悪くはなかった。カラバッジョが、100年に一度の画家か、バロック最大の画家かはわからないが、彼の作の「エマウスの晩餐」は、びりびりと感動を受けた絵だった。イエスの姿は女性のように優しく、絵そのものは、とても劇的に描かれていた。印象派の前に、ターナーの絵を見た。日没の表現などは、印象派そのものだと感じた。印象派では、まずモネを見た。デッサンはなく、生涯、筆のタッチで、ひかりを表現した画家だとの紹介だった。スーラのでっかい絵の後に、ゴッホを観た。「ひまわり」は、さすがに感動ものだったが、背景や花瓶が、意外に淡白に描かれていたのが、想像とは、違っていた。最後に、印象派の中では、デッサンの優れたドガは、アングルが面白い、と話されていた。ここまでで、ガイドさんの1時間半の解説が終わり、フリータイムになった。ここで、3組6人が念書を書いてビッグアイ見学などに離脱し、ほかのメンバーは、ピカデリーサーカスの方へ、買い物などに出かけた。自分たちは、まずは居残ることにした。とりあえず先に買い物をして、休憩することにした。大英博物館でも、ガイド書や、絵葉書などを買ったが、ナショナルギャラリーの絵葉書は1枚70ペンス、5枚3ポンドにつられて、10枚も買ってしまった。休憩は、エスプレッソカフェというコーナーがあったので、気分を変えて、カプチーノを飲んでみた。外れのない、おいしいコーヒーだった。残り時間の作戦を、ここで考えた。
フリータイムの最初は、ゴッホの椅子の絵を観なかったので、印象派に戻り、ゴッホを鑑賞した。1884年の「婦人像」から晩年の1890年の「オーベル近郊の農場」まで、丹念に観ることができた。次に、もう一度フェルメールを観よう、ということで、フロアマップを買って、探検した。2枚のフェルメールは、別々の部屋にあり、苦労したが、何とか、再会を果たすことができた。傑作とは言えない絵だが、30数枚と言えば、超貴重な作品であるわけで、今回の旅の目的の、半分を果たすことができた。最後に、ダ・ヴィンチを見て、1700の集合場所へ向かった。今回、ナショナルギャラリーは、予めネットなどで、ぜひ見たい作品をチェックしていたので、全く説明がなくても、ほとんどの作品を見ることができた。最後に、ナショナルギャラリーの喜捨箱に、旧札だが大枚を入れたので、気分はとても幸福だった。
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