国宝 興福寺仏頭展in藝大美術館

 興福寺創建1300年を記念した、「国宝 興福寺仏頭展」が開かれていて、上野へ行ったついでに、拝観をすることができた。拝観料が1500円と、高かったが、これは、興福寺東金堂を再建するための、喜捨も含まれての値段のような気がした。第一章の「法相宗の教えと興福寺の絵画・肖像」は、国宝が一点もなく残念な気がした。ヒットして、興福寺は、戦災や火災などにたびたびあっているので、燃えやすいので、古いものは残っていないのかもしれない。中で、玄奘三蔵の肖像画か2点あったが、あれほどの冒険をした人とは思えない、落ち着いた顔立ちだった。というわけで、コメントは、第二章からにする。
 第二章 国宝 板彫十二神将像の魅力 厚さは、わずか3㎝の板に彫った、というレリーフだが、なかなか3㎝とは思えない、奥行きが感じられて、良い作品だった。興福寺国宝館に、作品の一部を見ることはできるが、今回は、全作品を、基壇にはめ込まれたようなスタイルで展示されていたので、見ごたえがあった。説明では、余った材木を利用したのではないか、との説だったが、その可能性は高いかもしれないと思った。わずか3㎝の厚さの中に、右足と左足とが前後する作品が、表現するのに難しいのだが、一番の作品は、やはり「48迷企羅大将像」で、左足をけり出した迫力がすごかった。二番目は、脚を交差した「43波夷羅対象像」で、なかなかの表現だと思った。両手を前で合掌する「41真達羅大将像」も、下半身はいまいちだが、合唱する手が手前に見えて、だまし絵のような感じだった。ちなみに、正面を向いた像が二体、右向き五体、左向き五体、という構成になっていた。
画像

 第三章 国宝 銅像仏頭と国宝 木造十二神将立像 手前に、十二神将が並び、奥に仏頭が配置されていた。いつもよりも高い位置で拝観する仏頭は、その大きさにあっとうされる。しかし、顔立ちが若々しいので、圧倒感はない。トルソーになった仏像も多いが、逆に仏頭だけが残ったのは、その大北のためだったのだろうか。ふと、昔拝観した、仏頭時代の臼杵の石仏を思い出した。向かって左側から拝観するほうが、残された右の耳もはっきりと見えるのだが、頭部のひびが、とても痛々しく感じられた。破損の具合は、おおいが、向かって右側からの顔が、落ち着いて見られた。ただし、こちら側は、タメージが大きくて、やや歪んでいるらしいが、見る限り、不自然な感じはしなかった。苦難を乗り越えて、再発見された仏頭は、世界の宝だといってよい作品だが、これは、昔、山田寺から略奪されたものである。とても複雑な感じがする。
 木造十二神将の中では、「62伐折羅大将像」が、スターらしく、派手な立ち回り演じているような様子だった。伐折羅大将といえば、あの新薬師寺の十二神将の中でも、大スターなので、今回は、別のスターを探すつもりで、それぞれの十二神将と対峙してみた。その中で、「54真達羅大将像」が、目に入った。板彫の十二神将では、合唱をしている真達羅大将だったが、木造の方は、手で、Xの印を結んでいるような迫力が良かった。他では「60安底羅大将像」の顔が真っ赤なのが、なかなか目立っていた。
 第四章 特別陳列 深大寺釈迦如来椅像 興福寺の仏頭が、全体として、どんな姿かがはっきりしない中、同じ白鳳仏の深大寺像は、ひょっとしたら、こんな姿だったかもしれない、と想像を膨らませてくれるような、椅像だった。
 帰りに、三階のベランダから外を見たら、スカイツリーがひょっこり顔を見せてくれていた。
画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック