『さらばスペインの日日』逢坂剛著

 『さらばスペインの日日』は、逢坂剛氏の、スペインシリーズの最終章との新聞記事が出ていた。さぞ、図書館では、順番を待つのかと思ったが、そうでもなくて、直ぐに、読むことができた。実は、逢坂氏の、スペインシリーズの小説は、何冊か、読んではいたのだが、シリーズものとは、知らなかった。普通の小説であれば、①巻とか②巻とかの表示があるので、順番に読んでいくものだが、アットランダムに読んでいて、同じ名前の主人公が活躍するので、何となく、シリーズものなんだ、とかすかに、思っていたものだった。途中のデータが、紛失したので、何冊を読んだのか、定かではないが、昨年の4月に『鎖された海峡』5月に『暗殺者の森』を読んでいて、それぞれが冊目と冊目であるらしい。全部は、読んでいないと思うので、今度は、順を追って、目を通してみたい。
 単純なサスペンスものとしてもなかなか面白いが、第二次世界大戦前夜から、戦中に至るまでの、歴史の真実についてのエピソードも面白いので、歴史好きが読んでも、なかなか面白いのではないだろうか。
 この小説で面白かったのは、次の2点だった。一つは、「連合軍が。ノルウェーの酸化重水素工場を破壊したのは、大戦の転換の一つだった」という点だった。これにより、ナチスドイツは、原爆の製造が出来なくなった、とのことである。もう一つは、終戦間際に、スペインがサンフランシスコ会議にまぬかれなかったので、国際連合へは加盟しなかった、ということだが、考えてみれば、国連はUNITEDnationなので、中立国で、連合国ではなかったスペインが、参加しなかったのは、当然なのかもしれない。
 この頃、悪い話題が多いが、この話が、波瀾万丈ではあるが、ハービーエンドで終わったことは、とてもほのぼのとして、小説の話とはいえ、うれしくなってしまった。

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