梶原先生の思い出

 本因坊戦の挑戦手合いが、進行中である。第3局は、北海道網走で行われ、挑戦者伊田の「網走スベリ」という新手を繰り出して、話題になったようだ。解説の武宮九段によれば、この手は、木谷道場の「顧問格」で指導していた、梶原九段が、一つの「手」として紹介されたことがある、という思い出を話されていた。梶原九段は、その後、菊池道場でも「顧問格」として今の山下九段などを指導された、とも話されていた。たまたま、古い囲碁スクラップを整理していたら、やはり「梶原先生の思い出」というコラムの切り抜きが出てきた。コラムによれば、求道派の学者タイプと紹介されていた。
 個人的にも、梶原九段は、想い出が多いのだが、実兄とは、親しい間柄だったとのことで、個人的に、長崎県五島列島まで、案内したことは、このブログでも紹介したことがある。この時の、スクラップも出てきたので、梶原先生の思い出として、紹介してみる。
「長崎五島で大囲碁大会 梶原・中山・安倍、福江へ行く
 去る十月九日、長崎県五島列島の福江で、福江島始まって以来の大碁会が行われた。
 主催者は同島出身で東京の会社を経営する山田伊佐雄五段。お兄さんも五段、父上も五段だったという囲碁の名門だが、今年はその亡父の十三回忌、亡兄の三回忌を迎えての追善碁会だった。
 東京からは、梶原武雄九段、中山典之五段、安倍結実子初段という異色の豪華メンバーが来島し、同島の全碁打ちがつめかけたために、さすがに広い老人センター大広間も、満員になってしまった。
 午前九時から大会と、プロの指導碁。指導碁の部は、島の高段者たちが東京のプロなにするものぞとぶっつかったが、プロ族はやっぱり強かったらしい。例えば、中山プロに対した五人は、五人合計すると五百目ほどの大敗。あまりのひどさに、ある人が原因を尋ねたら文士五段いわくに、
 「梶原先生なら負けても弱いという人はいないでしょうが、私ぐらいですと、とにかくまぎらわしい問題が生じますので……」
 とニヤニヤ。なるほどねえ。
 午後は安倍初段に対する福江島本因坊の平田さんの公開早碁。解説梶原九段聞き手中山五段というこの上ないぜいたくなサービスに全員が大よろこび。三時間があっという間に過ぎて、追善碁会は大成功のうちにお開きとなった。梶原九段の総評は。
「平田さんは実力者なので、相手が新米プロでは歩がいいと思っていたが、やることがチト乱暴だったようだ。しかし、新米初段は元気の良い碁でなかなか有望。おやじの吉輝(九段)よりは文句なく見込みがある」(島)
以上が、「棋道」誌の記事だが、実に懐かしい。

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