小楢山トレイル

小楢山トレイル                     2014/7/23
 2014年の梅雨が明けた。今年は、2月に大雪が降り、大げさに言えば、人生の予定が、色々と調子が狂った。具体的に言えば、家のメンテナスを大々的にやることになり、3月に始まった家の改装が、一応の決着をみたのは、梅雨に入ってからひと月は経っていた。この間、お出かけが。なかなか難しく、特に山を目的とした旅は難しかった。東北へのお出かけで、ぶっつけの山には行ったが、今度は梅雨に入り、フラストレーションがたまる日々だった。やっと梅雨が明け、さあ脚を鍛えなくちゃ、ということで、まずはトレーニングの山を計画した。わが家では、春の季節ならば、近くの御岳山裏参道が、トレーニングの山の定番だが、夏になってしまった。そこで、昨年も歩いた甲州小楢山へ行くことにした。
 昨年も梅雨明けのころ登ったので、ほぼ似た季節であり、急な山としては、安心感があった。昨年は。深夜割引を狙って、4時前には日の出インターに入ったはずだが、今年は、自然体を心掛けていたので、のんびりと起き、自宅の出発が5:11だった。日の出インターが5:25だったので、昨年と比較して、ほぼ1時間半の遅れ、ということになる。圏央道の表示に、東名方面が加わったのが、昨年との違いだった。飛ばす理由もないので、ゆっくり走った。笹子トンネルを通過するときに、天井崩落があった日に、逆車線だったが、このトンネルを走ったことを思い出して、ちょっと複雑な気持ちだった。勝沼インターを出たのは、6:19だった。ナビは、昨年に習って、恵林寺にセットしたのだが、何事も、一度経験があるというのは、安心感がまるで違った。ぶどう郷を通り抜け、恵林寺の側を走り抜けたところまでは、昨年と同じだった。国道140号線で、左乙女高原への標識を見落としたのは、緊張感の無さか、老化現象か、心配なことではある。何とか、左折して、ナビの地図で、焼山峠を発見して、ほっとした。林道は、昨年の印象よりも広く感じたが、走った時刻の違いだったかもしれない。ここまでは、自宅から、2時間弱(7:05)というのは、ほぼ昨年と同じだった。準備をして、歩き出したのが7:32だった。昨年が、6:00だったので、これも想定と同じだった。入り口に子授け地蔵があるのだが、ここの祠に、登山の安全を祈願した。いきなりの急登だった。ただし、樹間の登山道は、歩きやすい。アプローチの部分にアップダウンがあるのが、このコースの特徴だが、トレーニングコースと考えれば、それもまた良し、ということになる。何度かアップダウンをしているうちに、足元にヤマオダマキの花を見つけた。
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他にも、ウスユキソウも咲いていて、地味ながらも、うれしくなって、カメラを向けた。前回の記録では、ジャスト30分で、直登する新道と、右に巻く旧道との分岐点に出たのだが、1年後の今年は、32分だった。
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2分の遅れは、3回切ったカメラのロスタイムなのか、老化現象なのかは、微妙な問題だった。楽なのは、巻き道だとは知っていたが、目的がトレーニングなので、迷わず、直登した。ジグザグに登る登山道には、まるで庭園のように岩が配置されていて、ガーデンクライムとでも名をつけたいような、気分の良い登りである。シーズンには、レンゲツツジが咲くのだろうが、7月の今は、元気な葉っぱを見るだけである。上の方には、ワラビも多く、ワラビヶ原とでも言いたいようなところだが、もちろん新芽のシーズンではない。10分も登れば、あとは緩やかになる。ミニ的岩とでも名付けたいような名石があり、その先に本物の的岩があるのだが、新道からは裏側を覗くことになる。この辺りは、フキのような葉っぱが多く、よく見ると新芽が、なかなかユニークな造形をしていた。旧道に合流すると、尾根をトラバースする道に入り、時計を見たら、8:25にあっさり一杯清水の分岐に出た。
 小楢山への道は、ここもきついが、知っているということは心強いもので、造作なく、開けたかんじの小楢山頂上へ出た(8:33)。昨年は、世界遺産になったばかりの富士山がバッチリ見えていたのだが、今年は、どこにあるの、という感じで、しばらく確認することが出来なかった。何とか、雲の向こうにうっすらと、富士山の影のようなものが見えてきたが、夏霞とでもいったようなもので、しばらく待っても、きれいな富士を見ることはできなかった。
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それでも、小楢山の頂上は、展望のために、伐採してあるのか、気分の良い草原であり、しばらく休むことにした。到着時間は1時間01分なので、1時間ジャストだった昨年と比べてまずまずではある。ふと、後ろをみたら、金峰山の特徴のある五丈岩が見えていた。
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昨年は、富士山に圧倒されていたので、気が付かなかったが、今日は、怪我の功名だったのかもしれない。山頂には、展望板があり、はるか南アルプスの聖岳あたりまで見えるらしいが、この日は、霞の中であることは、言うまでもない。左手には、大菩薩蓮嶺らしい山並みは、はっきりと見えていた。それにしても、小楢山の古名である古那羅山であれば、どれだけ神秘的なイメージだったかと思われるが、亡い子の歳を数えるようなものかもしれない。小楢山頂上では、出来るだけゆっくりと、時を過ごした。富士が、きれいに見えないか、という期待もあったが、着いた時よりは、山の形は見えていたものの、ぼんやり感は、最後まであった。時刻は早いが、ホットコーヒーを飲んで、9:10にここをスタートした。前回、幕岩へ行ったのだが、地図で見ると、その時に大沢の頭というピークがあった。前回、焼山峠で、このピークまで歩く、という夫妻がいたので、今回、我々も行ってみよう、という目論見があった。いったん、小楢峠という場所まで降りる。半世紀ぐらい前のガイドブックによれば、ここから母恋路という道を下ることになっているのだが、幕岩は、もう一つの父恋し道というルートになる。峠からしばらくのトレイルは、日本でも、もっとも歩きやすいトレイルではないか、と思うほどの気持ちの良い道である。百名山のルートみたいに、踏み荒らされていないので、日本の登山道が本来持っている、クッションのような柔らかさが登山靴に心地よい。写真には撮らなかったが、沙羅の樹が何本かあり、道にし、沙羅の花びらが落ちていた。やがて、傾斜がきつくなり、ジグザグになると、幕岩は近い。今回は、幕岩は素通りして、大沢の頭へ向かった。ここまでの幟では、一番心臓に負担のかかった登りだったが、すぐに、ピークが現れた(9:37)。小ピークという感じの頂上で、夏山としては、日差しがあるのと、天気の関係で、富士をはじめとする展望もすっきりしないので、早々にもとの道を戻った。5分もすれば、幕岩の麓に着いた。
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昨年登ったので、パスしても良かったのだが、これもトレーニングだと思って、挑戦した。軽い岩登りなのだが、鎖があるので、ついついしがみついてしまう。穏やかな、この小楢山一帯では、別世界のような岩場で、ちょっと、ミニ瑞牆山の頂上のような感じだ。気持ちが良い場所なので、ブランチのおにぎりタイムにした。岩場には、ピンクのシモツケソウ
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や、黄色のダイコンソウのような花も咲いていて、ここだけが別天地のように華やいでいた。ここからは、のんびりとした下山である。途中二組の夫婦らしいパーティーに出会ったが、小楢山は、飛び切り静かな山だった。最後に、出発時にお参りした祠に、無事下山の報告をした。時計を見たら、11:15だった。しばらくは、峠が涼しかったので、昼寝をしていたが、お正午を過ぎ、天井から陽が射してきたので、クルマで、もう一登りして、乙女高原の駐車場で、樹陰読書などをして過ごした。時刻が13:50ぐらいになったので、ナビにホテルをインプットして帰ることにした。ちなみに、昇仙峡方面への荒川林道は、工事中の標識があった。
 焼山峠からは、二つのルートがある。昨年は、乙女湖の方へ下ったのだが、今年は、ナビの指示もあり、もとの道を戻った。実は、行く途中に、果物の直売所があり、気になっていた。桃500円の看板を見つけて、奥山という集落の直売所に寄った。人のよさそうな老夫婦が店番をしていた。硬いですか、と聞いたら、硬いよー、と話していたので、二パック買ったが、ちょっと小さめの桃も、たくさんおまけしてもらった。ブルーベリーもあり、こちらも買ったが、ひょっとして、またこの時期に小楢山に来て、帰りの桃を買いたくなるような気にさせるほど、ほっこりとした良い気分になった。途中、恵林寺の近くを通ったが、暑いので、パスした。現在放映中の「軍師勘兵衛」で、快川和尚が出てきたので、寄りたかったのだが、次の機会にしたい。昨年と同じ道を走り、石和温泉へ向かったのだが、途中、田舎の道なのに、信号二度待ちの渋滞があった。山の後の温泉は、病み付きになりそうで、なじみの宿ができればなお良い。宿は、リピーターは優遇するらしく、昨年よりは眺めの良い部屋で、ゆっくりと山の疲れを、温泉で癒した。

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