富士山登頂剣ヶ峰、富士山登山記③

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 日付が変わって、8月5日の深夜に起きた時は、午前2時だった。すでに、多くの人が、ヘッデンを点けて、続々と登ってきていた。予定よりも早かったが、ゆっくりと準備をすることにした。まずは、身支度を整えてから、朝食のシャケ弁を、食べた。おかかが、きいていて、食べやすかった。我々が、ストレッチをして、登山者の列に並んだのは、3:05だった。しばらくは、比較的歩きやすい登山道を、二列ぐらいの並びで、登って行った。渋滞なので、しばしば止まりながら、わっくり登っていった。よほどの体調不良でなければ、休み休みなので、疲れるというようなことはないのかもしれない。小屋を出ると、すぐに風が吹いてきたが、その後は、ミストのような細かい水滴が、かかってきて、眼鏡に水滴が付いたので、苦労した。九合目は、目の前に鳥居が見えているのだが、なかなかつかなかった。山小屋の人が、九合目で時間がかかる、と話していたのだが、正直、理由が分からなかった。実際に登ってみたら、鳥居の先が、一車線になっているので、自然渋滞しているのだった。おまけに、ここからは、登山道が岩場になっているので、混雑に拍車をかけていた。もう一つ、これはやめてほしいのだが、ツアーの団体登山客がいて、登山道の片側で、休憩をしていたりして、ますます混迷を深めてた。60分で登れる頂上は、90分かかった。吉田口頂上への到着は4:35だった。この辺りの雰囲気は、昔登った時のイメージがかすかに残っていた。それにしても、富士山頂は大賑わいだった。何とかスペースを見つけて、腰は下ろせなかったが、足をまげて、座る姿勢に近い形で、御来光を待つことにした。さすがに頂上は、風が強くて、薄着で来た人たちは、寒いらしく、サッカーの冬場の応援みたいに、ずっとジャンプを繰り返していた。頂上は、風と共に、ガスが舞っていて、時折、ガスの隙間から、オレンジ色の朝焼けがちらちらと見えて、そのたびに歓声と、シャッター音が響いていた。
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5:00を過ぎると、霧が深くなり、御来光は、絶望的になってきた。昔、白山に登った時も、ガスで、御来光は拝めなかったが、神主の人のリードで、万歳三唱をしたことを思い出した。5:15を過ぎると、多くの人がため息とともに、下山していった。しかし、奇跡は起こった。ほんの瞬間ではあるが、太陽の丸い形が、霧の中に現れ、思わず涙が出た。
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きれいな御来光も良いものだが、このような御来光は、まさに神が降臨したようなもので、これはこれでとても良かった。今回の富士登山の目的は、写真のこともあるのだが、他に二つの理由があった。一つは、百名山で、登ったのに登山記のなかった、富士登山記を書き上げること、もう一つが、夫婦百名山としては、前回パスした、お鉢めぐりをして、最高地点の剣ヶ峰をぜひこの足で踏んでおきたい、という理由である。
 最初に単独で富士に登った時に、ピストンで剣ヶ峰に行ったので、今回は時計回りに、お鉢めぐりをしてみた。
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下山口のあたりから、ワイルドな道を剣ヶ峰に向かったのだが、ガスと風が強く、難渋した。我々の登山歴では、ガスと強風で、二度敗退した苦い経験があるのだが、今回は、多くの登山者が歩いていたので、安心して先へ進んだ。途中、太陽と霧との関係で、久しぶりにブロッケン現象を体験した。爺ガ岳以来である。やがて、富士宮口の頂上があり、そこを過ぎると、えらく人工的な場所に出た。富士山は、崩壊が激しく、そのままにしておくと、道路も崩壊しそうなのだが、両側を土木工事した場所を通過した。近くには、土木工事の建設車両が置いてあり、いかにも工事現場、というさえない場所だった。さらに進むと、高原状のような場所があり、そこから急な斜面が剣ヶ峰の登りだった。ここを、必死に登っていくと、ガスの中に建物が見え、測候所の跡らしかった。
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実は、大昔登った時には、ドームはなくて、測候所だけだった。その後、レーダードームがここに35年間設置され、我々に、貴重な気象情報を送り続けてくれたらしい。現在は、そのドームも、廃墟になり、そのすぐ近くに、日本最高地点、剣ヶ峰の標識があった。
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登頂時刻は、ちょうど6:00で、30分ぐらいかかったようだ。ここから、そのまま元の吉田口頂上まで、時計回りに回ったのだが、ガスで、お鉢の様子が見られなかったのが、残念だった。昔歩いた時には、お鉢の中に、万年雪を見たのに、と残念に思った。北側の道は、いかにも自然の登山道という感じで、やはり30分ほど歩いて、もとの吉田口の頂上へ戻った。
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せっかく、登頂したのに、まだお参りをしていなかったので、久須志神社にお参りをして、登頂の感謝と、下山の無事を祈願した。神社の隣の売店で、登山の日付を刻印してくれる、というので、富士頂上のバッジを、もう一個購入した。またその隣に、東京屋という茶店があったので、定番の山コーヒーを頼んだ。500円也のコーヒーだが、ミルクも砂糖も入れなくて、おいしくいただくことが出来た。このような場合、下山を急ぐ必要がないので、至福のひと時を過ごすことが出来て良かった。ところで、富士登山に要する時間のことである。オフィシャルサイトでは、スバルライン河口湖口五合目から、吉田口と合流する六合目まで50分、六合目から七合目花小屋まで60分である。ここから八合目太子館までが前にも紹介したように100分、八合目から本八合目までが、60分である。そしてここから八合五勺までが、20分、そして、ここから頂上までも60分である。この数字を合計すると、スバルライン河口湖五合目から吉田口頂上までは、350分、時間にすると6時間50分ということなので、現実的な数字かもしれない。

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