勝ち組・負け組

 あまり好きな言葉ではないが、世の中には「勝ち組・負け組」という言葉があるらしい。リタイアして、何とか生活できるのは「勝ち組」なのかな、とある知人が言っていたが、そんなことは、考えてもみなかった。最近話題になった、爪楊枝をカップラーメンに突き刺すシーンを、録画投稿した犯人が、「自分はある意味勝ち組」かな、と称していたとかで、またまたびっくり仰天である。シニアの年代であれば、ほぼ「国民総中産階級」の時代を生き抜いた人たちである。特別な投資に失敗しなければ、普通に預貯金をすれば、10年で2倍に増えた時代に、「真面目」に生きてさえいれば「勝ち組」ということになるのではないだろうか。
 現在は、はっきり言って、悲惨な時代である。これは、小泉政権以降、日本国民が、選択したことではあるのだけれど、人間の二極化(すなわち、勝ち組と負け組)がじわりじわりと進行し、ますます分離化に拍車がかかっているような気がする。要するに、不正規雇用が正規雇用を上回っている状況なのである。人間には、お金よりも自由に価値を認める人がいて、積極的に不正規雇用を選択している人がいることは事実である。しかし、これは政権や資本、あるいはメディアなどが、現在の状況を正当化するための「事実」であって、普遍的な真実ではない。多数の、働き盛りの国民が、望まないで、非正規雇用に駆り出され、その結果、「負け組」がどんどんと増え、結婚できない人が増え、人口が減少し、国力が衰える、という現象が望まないのに続いている。
 爪楊枝の犯人は、未成年者でありながら、生活保護を受けていて、彼自身はこのことを、「自分はある意味勝ち組」かな、と暴露していたらしい。自分が、半世紀ほど前、上京した時は、まだまだ固定電話は普及していなかった。言ってみれば、固定電話は、お金持ちのシンボルだった。しかし、当時、生活保護を受給していながら、固定電話を持っている人がいて、子どもながらに、世の中って不思議だな、と思った経験がある。昔の、そのような人も、今の言葉を借りれば、「自分はある意味勝ち組」と思っていたのかもしれない。もちろん、生活保護は憲法で保障された基本的人権なのだが、少なくとも、最低賃金より高い生活保護だけは、止めてほしい。もう一つ、この事実は、ネットで知ったのだが、NHKや大新聞は、どうして触れない部分なのかも、疑問に感じる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック