山の危険

 年末年始は、いつも冬山の遭難がニュースになる。しかし、今年のニュースは、異常な気がする。遭難しているのに、連絡が取れているとか、自力で下山しているとか、はたして遭難なのかどうか、疑わしく思われる。それよりも、問題なのは、安易に携帯を山に持ち込んで、救助を要請することだろう。確か、谷川岳には、登山禁止の時期があったような気がするが、日本アルプスなどの冬山は、基本的に「登山禁止」で、それでも山に行く人(エクスパート)は、自己責任で行けば良いし、どうしても行きたい人は、山岳保険に入って、警察や消防などの公共のものではなくて、きちんとした救助隊に費用を払って救助してもらうのが、筋というものではないだろうか。
 昨年2014年9月に、御嶽山の噴火があり、大勢の犠牲者が出て、公の警察・消防・自衛隊などの人たちが、懸命に救助作業をされたが、この場合のケースと、今回の冬山のケースとでは、まったく事情が違うと思う。
 まったく話題は変わるが、昨年の内は、余りにもなまなましくて、御嶽山の噴火の犠牲者は、話題にはしたくなかった。今回、このような形で、話題にしてしまったので、少しだけ、ふれてみたい。御嶽山は、3000mを越す日本百名山の中では、乗鞍岳に続いて、とても登りやすい山だったような気がする。もう一つ、御嶽山には、ロープウエイがあって、数年前に、韓国の観光登山客が大量に遭難した木曽駒ヶ岳と、共通することがある。確かに、韓国の登山客の中には、装備が未熟で、遭難した部分もあったには違いないが、ロープウエイがある山は、どうしても、軽く見られがちの傾向があるのは、ぬぐえない事実だったのではないだろうか。御嶽山の噴火は、不可抗力の部分も感じるが、それと同時に、遭難者の年齢構成が、若すぎることも事実である。
 暮れの番組で、田部井さんの番組を再放送していた。それによると、田部井さんの腹心の友Sさんが、谷川岳で、転落事故に巻き込まれて、亡くなった事実を話されていた。この事故は、谷川岳の登攀を終えて、Sさんのパートナーがつかんだ草付きが、十分ではなくて転落をして、Sさんがとっさに片手で確保をしようとして、ともに転落をして、パートナーの方は、奇跡的に助かったことを話されていた。自分事になるが、今年の秋、小野子山という低山で、転落事故を経験した。草付きではなくて、腕の太さぐらいの樹の幹をつかんだのだが、あろうことか、この太い幹がぽつんと折れてしまった。
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その瞬間、もう一つの右腕で、必死に別の樹の枝にしがみつくことができて、何とか、怪我することなく、復活することができた。その時のパートナーによれば、下は崖だったので、そのまま滑落したら、相当に危なかった、と話していた。ほんの短い時間だが、自分としては、その瞬間、自分の全人生をかけて、必死の行動をした記憶がある。御嶽山のことを思うと、ベテランの登山者ほど、長い人生の経験で、必死に頑張ったのではないかと、思ったことだった。

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