ルーブル美術館展in新国美

 またもか、という感のある「ルーブル美術館展」である。おかげで、新国立美術館そのものは混んでいたが、ルーブル美術館展そのものは、比較的空いていて、落ち着いて鑑賞することができた。
 プロローグⅠ「すでに、古代において…」風俗画の起源 2a「雄牛と牛飼いとを表したオストラコン」 中国シルクロード河西回廊で見かけた、お墓のタイル画に、余りにも雰囲気が似ていたので、びっくりした。 2e「雄牛と牛飼いとを表したオストラコン」 こちらは、非常に漫画的で、面白かった。 7「アモルを売る女」 アモルとは、キューピットのことらしいが、要するに天使である。羽の生えた天使を売っているのだが、何とも、不気味なようで、面白い絵だった。
 第Ⅰ章「労働と日々」商人、働く人々、農民 13「両替商とその妻」 細密画のような、不思議な絵である。妻の戸惑いの表情が面白く、鏡に映った窓まで、描かれている。 20「買い物帰りの召使」(シャルダン) 人物がなのだが、シャルダンらしく、静物画のような雰囲気があった。 22「鍛冶屋」(ドラクロア) 火がとても印象的。日本の画のような感じだった。 23「箕のをふるう男」(ミレー) 男のズボンが、ブルージーンズのように鮮やかだった。 26「物乞いたち」(ピーテル・ブリューゲル1世) 物乞いが、働く人々のジャンルにあることは面白いが、冷徹な絵である。紅い帽子が印象的。 29「物乞いの少年」(ムリーリョ) 「蚤をとる少年」という題もある。物乞いの少年なのだが、きれいに描かれている印象がある。美少女のマリアで有名なムリーリョだが、このような作品もあって、ほっとする。
 第Ⅱ章「日常生活の寓意」風俗描写を超えて 32「聖家族」(レンブラント) レンブラントが光の画家であることがよく分かる。それにしても、マリアの神々しいおっぱいである。 38「天文学者」(フェルメール)
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 直接には関係ないが、この度、フェルメールの「聖プラクセディス」が、上野国立西洋美術館に、常設展示されることになったのは、日本にとって、朗報だった。これで、フェルメールの、全作品を観るには、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの3大陸を巡らなくてはならないことになった。ところで、天文学者である。今回、気になったことは3点あって、一つは、フェルメールお得意の左上の窓である。二つ目は、手前の青っぽい布生地である。写真では、暗くて分かりにくいが、本物は良かった。一番気に入ったのは、ひげのふさふさ感だった。
 第Ⅲ章「雅なる情景」日常生活における恋愛遊戯 44「酒を飲む女」(ピーテル・デ・ホーホ) 左の男の黒い帽子が、フェルメールの絵に出てくる黒い帽子によく似ていた。 47「鷹」イヤリングの先が、妖しく光っていた。
 第Ⅳ章「日常生活における自然」田園的・牧歌的風景と風俗的情景 44「満月、鳥刺しのいる夜の風景」(ルーベンス) ルーベンスにしては珍しい風景画なのだが、人物のポーズなどが、やっぱりルーベンスらしかったのが、面白かった。 62「水汲み場のブルターニュの女たち」(コロー) 女たちが、なぜか黒人のように思えたのは、女たちの暗さなのか。
 第Ⅴ章「室内の女性」日常生活における女性 63「鏡の前の女」(ティツィアーノ) 豊かな肩と、何よりも長い髪の先のブロンドのグラデーションが素晴らしかった。 65「身づくろいをする若い娘」(コロー) ゆるゆるの服に、きれいな肌だった。 71「オダリスク」(ブーシェ) 青いシーツとふくよかなお尻が、印象的。 73「コローのアトリエ」(コロー) つい最近、WNG展で観たばかりだったので、びっくりした。左下に、犬がいなかったらしい。
 第Ⅵ章「アトリエの芸術家」 74「アトリエの若い画家」 若い画家の横顔が可愛い。鼻の先が赤くなっている。 77「猿の画家」(シャルダン) 猿の眼は、どう見ても人間の眼だった。ところで、今回、シャルダンの絵を2点見られて良かった。

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