那須牛ヶ首逍遥

 分岐点から、牛ヶ首への道は、同じ山かと疑うほど、緑豊かな道で、まるで庭園を散歩しているような清々しさだった。ひときわ、彩を添えていたのが、イワカガミのピンク色だった。イワカガミは、地味な高山植物で、いつもは、写真に撮ることも滅多にないのだが、茶臼岳では、まるで大スターで、女王様のような雰囲気だった。
画像
いつもの花は、首をすくめて、縮こまっているような雰囲気だが、こちらでは、伸び伸びと首を伸ばして咲いていたのが、誇らしいように感じた。他では、ベニサラサドウダンも咲いていた。
画像
牛ヶ首への道は、緩やかにトラバースしながら下り、途中で殺生石への分岐があった。ここから、登り返しがあるのだが、ここだけが唯一、つらかった。5分ぐらい登ると、絶景の牛ヶ首が、我々を招待してくれていた(12:02)。振り返れば歩いてきたトレッキングルートが見えそのまま、南に目を転じれば、のびやかな稜線が見える日の出平だった。例年ならば、ミネザクラの満開のシーズンらしいが、今年は散っているようだ。行く手には姥ヶ平らに下りるルートと、茶臼岳をトラバースする、峰の茶屋方面へのトレースがきれいに見えていた。圧巻は、頭上に覆いかぶさるように茶臼岳の山塊がそびえていた。登山道のすぐ近くに、噴火口があり、硫黄の臭い煙が漂っていた。
画像
牛ヶ首には、心地よい風が吹き抜けていて、大きなベンチがあり、マナーが悪かったが、昼寝をさせてもらった。昼寝の思い出は、笠ヶ岳、薬師岳に近い太郎平などだが、ばてて横になった、武尊山や鳳凰三山のことも、ちょっぴり頭を過った。気が付けば、多くの登山者や観光客がこの牛ヶ首で、思い思いに休んでいた。ミニスカートの女性がいたので、びっくりした。昨日の那須ゴンドラとこちらの那須ロープウェイは、どちらが良いか微妙だが、花のシーズンを除けば、この牛ヶ首へのルートは、とても素晴らしいので、こちらの方がリピーターになりそうな予感がした。いつの日か南月山あたりまで、逍遥してみたいと、密かに思った。ランチの時刻だったので、ロープウェイの駅で購入したシャケのおにぎりをほおばった。すっかり満足して、12:30に、もとの道に戻った。いくつか、小さな尾根を越えるのだが、たまたま振り返った時、わずかに虹が見えた。この日は、曇りがちではあったが、雨はないので、不思議に思ったが、どうやら、火山の水蒸気が原因らしかった。
画像
昼寝をして、元気が回復したのか、緩い登り返しは快調に歩けた。分岐までくれば、駅は目の前で、スキップランランで下ると、13:00出発の放送が聞こえてきた。あわてる理由もないので、入口でストックを洗い、手洗いも済ませてから、13:20のゴンドラに乗った。下の駅で、この日のヒロインだったイワカガミのピンバッジがあったので、那須高原のバッジとともに、購入した。現在は、圏央道が未開通だが、ここがつながれば、那須もなかなか魅力的な場所に思えた。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック