戦艦大和と「一億総活躍」

 Y新聞が、うれしそうに「改造内閣 支持上昇46%」という見出しになっていた。せっかくの、改造内閣なので、上昇しなかったら、悲惨な話だが、数字だけを見ると、内閣を支持するが46%、指示しないが45%という微差だった。皮肉な見方をすれば「一億総活躍」だとか、「アベノミクス第二ステージ」など、華々しい言葉が躍った割には、寂しい数字だった、と言うのが実情に近いのではないだろうか。
 そもそも「一億総活躍」とか、「アベノミクス第二ステージ」などの言葉には、とても虚ろな印象を感じた。もともと、今の安倍政権が浮上した、唯一の理由は、アベノミクスという、マジックみたいな言葉に、国民が期待をかけたからに違いない。状況は、「政権交代」という言葉で、民主党政権が誕生した時の、ムードと、とても良く似ていたような気がする。アベノミクスには、三本の矢というものがあって、そのうちの1本目と2本目とは、うまくいったような感じに見えたからである。もっとも、第二の矢と言うものは、中身を検証すれば、古い自民党の公共投資政策なのだから、国立競技場問題に象徴されるように、本当はろくなものではなかった。そして、3本目の矢こそ、肝心要のところだったのだが、結局のところ、何もなかった、と言うのが、個人的な感想である。「一億総活躍」という言葉は、この第三の矢の焼き直しに過ぎない。言葉だけがけばけばしいので、虚ろに感じたのかもしれない。テレビ(12chの鑑定団)をちょっと見ていたら、戦艦大和のことが出ていた。半藤氏の「あの戦争と日本人」にも書いていたが、戦艦大和は、極秘事項だったので、一般の国民は、その存在を知らなかったそうである。ふと思ったのは、この戦艦大和と、アベノミクス第二の矢とは、発想が、よく似ていたな、という感じである。一言でいえば、発想が古いのである。真珠湾攻撃で、アメリカは、時代が航空母艦の時代に入ったことを察知して、全力で、航空母艦の建造に全力を傾けたわけだが、戦艦大和の竣工は、この真珠湾攻撃の後とのことである。しかも、この建設費は、当時の国家予算の6%、と言うのだから、日本の命運をかけていたことは、間違いがない。大和は、最後に、沖縄特攻に出撃するわけだが、この時の第二艦隊司令長官である、伊藤中将は「一億総特攻」の魁となっていただきたい、という殺し文句で、自分の意見を翻して、出撃したらしい。「一億総○○」という言葉は、何とも不吉な言葉ではある。

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