日本一危険な国宝

 三徳山三佛寺投入堂へ、参拝してきた。
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投入堂は、国宝であり、最近制定された「日本遺産」の第1号でもあるらしい。日本遺産については、自分自身ブログで、創設を提案した経緯があるので、とても良かった、と思っている。まあ、ブログで、さまざまな「ひとりごと」をしていても、採用されることは、稀有なことだからである。日本遺産提案のきっかけは、イギリスのストーンヘンジへ行った時、世界遺産の表示ではなくて、イングランド遺産の表示があったからだった。日本もしくは、日本人の感覚としては、世界遺産と日本遺産とを比較して、日本遺産は、世界遺産への一里塚もしくは、格下の遺産という感覚のような気がする。実際に、三徳山三佛寺投入堂についても、世界遺産登録運動への、弾みがついた、みたいな感じだった。しかし、今回の世界記憶遺産で、南京事件を記憶遺産にしたように、ユネスコのやっていることは、日本人が考えるほど、立派なことだとは思えない。実際に、世界を旅すれば分かることだが、ちゃちな世界遺産も、多数存在する。世界遺産の多くは、政治的思惑が込められているものも、多数あるようだ。世界遺産を、日本人は、ばかに純粋なものとして、有難すぎるような傾向が強い。日本にも、日本人のアイデンティティがあるはずで、これは、西欧人の感覚と、相容れない場合も多い。これを、西洋人の感覚だけに、おもねって、観光目的に、世界遺産、世界遺産と騒ぐのは、良いこととは思えない。
 前段が長くなったが、タイトルは「日本一危険な国宝」だった。日本の国宝の、大多数は、日本人のアイデンティティに合致したものが多く、その中には、若干、世界的に価値のあるものも含まれる、と解釈すべきだろう。個人的に、三佛寺投入堂の存在を知ったのは、昭和46年発行「日本の美術№65 上代の寺院建築」によってだった。上代という言葉は、最近はあまり使用されていないようだが、古代と同じような意味で、日本の場合、飛鳥・奈良・平安時代のことを指すようだ。この本によれば、上代の寺院建築を擁する寺院は、北は岩手県の中尊寺から、南は大分県の富貴寺まで、25の寺であるようだ。この中で、中国・四国地方で唯一の上代建築が、この三佛寺投入堂である。ただし、この本で、三佛寺投入堂は12世紀の修験道関係の遺構ではあるが、形式が神社建築からの移入なので、説明が省かれていた。ちなみに、自分の調べでは、古代の神社建築では、宇治上神社と、東大寺境内にある手向山神社ぐらいしか、その存在が分からなかった。もし、神社建築であるとすれば、それはそれなりに、価値が高いものだ、ということになると思う。

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