モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで

 マルモッタン・モネ美術館所蔵と名うった「モネ展」が、都美術館で開催されたのだが、故あって、閉展間近の12月11日に、何とか行くことができた。一時は、行くこと自体をあきらめかけていたので、本当に良かった。もともとは、始まった時から、スタンバイはしていたのだが、前半の目玉の「印象、日の出」は、何度も鑑賞しているので、後半の目玉とされる本邦初公開「ヨーロッパ橋、サン=サラザール駅」を観に行こう、と張り切っていたのだが、たまたまの健康診断の結果で、すっかり予定が狂ってしまった。しかし、「モネ展」は、何度も観ているはずなのに、今回もとても良かった。
 家族の肖像 4「新聞を読むクロード・モネ」(ルノワール)自宅には、大量のモネの絵ハガキも、ルノワールの絵葉書もあるのだが、その中に、お互いを描いたものがあった。本作品は、全体の構図が素晴らしく、ひげの表現やけむりの表現などが、印象派的で、良い作品だった。 2「クロード・モネ夫人の肖像」(ルノワール)モネ夫人そのものは、モネの作品でおなじみだが、眉間にしわを寄せたような、厳しい表情が印象的だった。 6「トゥルーヴィルの海辺にて」海岸に、何人ものモネ夫人が描かれていて、面白い作品だった。 9「ジャン・モネの肖像」ジャン・モネは、父よりも早く亡くなった息子だが、最後の肖像画とのことだった。子どもなのに、大人の顔で、幽霊のようにも見えたのが、不吉な感じがした。 11「青いセーターを着たミシェル・モネ」ミシェルは、モネの次男らしい。まるで、パステルで書いたようなタッチが、面白かった。
 モチーフの狩人 49「雪の効果、日没」モネの絵に「かささぎ」という冬の情景を描いた傑作があるが、それに匹敵するような、雪の名画だった。空、雪、雲の表現が素晴らしい。 55「オランダのチューリップ畑」ゴッホにも、同様の絵があるが、風が吹き抜けているような絵だった。 56「ポリーの肖像」漁師のポリーを、モネが室内で書いたとされる肖像画である。ポリーの青い服が、完全な海の景色になっていて、不思議な作品だった。 57「白いクレマチス」絵と言うよりも、デザインみたいな作品で、日本でいえば、琳派の絵みたいなものだが、色調は、印象派のモノだった。 58「ジヴェルニーの黄色いアイリス畑」アイリスと言えば、どうしてもゴッホを連想してしまう。しかも、このアイリスは、黄色い色なので、ますますゴッホを連想してしまった。 60「クルーズ川の渓谷、夕暮れの効果」景色は、スケールの大きい風景画なのだが、面白いことに、麦積みシリーズをほうふつさせる、夕暮れの情勢だった。
 若き日のモネ 16「ピアノの前の若い女」後年のモネからは、想像できないが、若き日のモネは、ポンチ絵の達人だった。
 ジョルジュ・ド・ペリオ・コレクションの傑作 3「ヨーロッパ橋、サン=ラザール駅」前半の展覧会を飾った「印象、日の出」と交代して、後半に登場した、本邦初公開の絵である。絵の力とは、恐ろしいものである。煙や、空の表現がどうのこうのとか、SLが可愛いとか、そんな話はどうでもよくて、身体全体に、ビシビシと感動が伝わってきて、最高に良かった。本当に、この絵を観ることができて、幸せだった。
 睡蓮と花 ジヴェルニーの庭 62「小舟」水草のゆらゆら感がすごかった。スポットライトが当たっているような感じがした。 63「睡蓮」同名の睡蓮は、たくさんあったが、この睡蓮が一番、モネらしくて、落ち着いて観られた。 64「睡蓮」紫色が印象的な睡蓮だった。 66「キスゲの花」キスゲの花の波に、うねりを感じた。 69「睡蓮」水面に映った柳のゆれが、凄かった。  71「睡蓮」善悪を越えたような、絵の迫力に、ただただ圧倒された。モネ、執念の絵に、思わず、涙がこぼれた。
 最晩年の作品  81「日本の橋」ここまで来ると、もはや、抽象画の世界だが、白っぽい緑色が素晴らしかった。 82「日本の橋」やはり、同じ題名の絵だが、色が素晴らしかった。 86「バラの庭から見た家」ある意味、童心に戻ったような、色の華やかさだった。

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