正しいカーブの下り方

 軽井沢のバス転落事故は、事態の詳細が分かるほど、自分の最初の直感が正しかったことが証明されてきた。一つは、余りにも未熟なドライバーの技術と、これを許した、歴代政権の施策である。最新情報では、250m手前で、暴走するバスが、監視カメラに映っていた、とのことだった。
 若いころは、結構ラジカルな運転が好きだった。ダブルクラッチとか、雪道の急坂を、ラジアルタイヤで下るなど、得意満面にしていた時代が懐かしい。林道を走るのも大好きだった。ただし、現在は100%違って、原則として、雪道は走らないことにしている。ダートの林道も、基本的には好まないようになった。ただし、おでかけのドライブは好きなので、必然的に、カーブの山道を走る機会は、今でもある。少し話はそれるが、今回の被害者たちが、シートベルトをしていたか、していなかったのかは、まだ話題にはなっていないようである。もし、シートベルトをしていたら、助かった可能性があるとすれば、二重に意味で悲しい。ドライバーと言うものは、初心者の時に教わった「技術」を軽んずる傾向にある。一番の例が、車幅変更のウインカーランプの点滅である。自分が初心者の時には、車幅の半分を越す変更の時には、ウインカーを出すように指導された。現状を観察すると、完全に、対向車線にはみ出すばあでも、9割ぐらいは、ウインカーを出さない。ようするに、初心者的なことは、かったるくて、ダサいのでやらない、と言うのが多くのドライバーの考えだと思う。法令化される前のシートベルトも、まったく同じ状況だった。自分は、まだシートベルトが、ダサい時代から、しっかり締めていた。理由は、今は走れない、南アルプススーパー林道を走っていた時に、対向車が、昼間にもかかわらずヘッドランプを付け、シートベルトをしっかり締めていたのを目にしてからだった。とてもその姿がカッコよく見えたので、それ以来、世間の先頭を切って、シートベルトをして走っていた。自分が、バスの乗客になる時も同じで、ツアーのバスならば、かならずシートベルトは、する習慣で、しないと落ち着かない。死者を責めることは酷だが、このあたりのことも、しっかり解明してほしい。
 さて、正しいカーブの曲がり方である。これは、一にも二にも、十分な減速をしてから、徐々にアクセルをオンにしながら、曲がるのである。なぜならば、先ずはスピードを落とすことによって、荷重を前輪に移動する。すると、スムーズにステアリング(ハンドル)を操作することができる。タイミングとして、荷重が前輪に移動した瞬間に、ステアリングを操作することが肝要である。コーナーリングは、原則として加速行為である。したがって、ブレーキは、カーブ手前のストレートの直前で終了する必要がある。逆に言うと、カーブに入ってからの、ブレーキング(これは、フットブレーキの話し)は、振られてしまうので、危険である。コーナーは加速してこそ、プラス(進行)方向に安定して進むことができる。これらは、すべて「図解ベストドライビング」の受け売りだが、この感覚を、理屈ではなくて、身体の感覚にしみこませなくてはならない。
 ところで、登山においても、下りは登りよりも難しい。登りは、自分でスピードをコントロールできるので、マイペースで登ることができる。下りの場合は、自分の意志に反して、重力が加わるので、スピードがコントロールできないからである。車の場合も、まったく同じことである。先に、コーナーリングは、加速であると書いたが、正確に言えば、「徐々にコントロールされた加速」でなければならず、下りの場合には、自分の意志に反して、重力が加速するので、これを踏まえてコントロールするには、強力なエンジンブレーキを使用しなければならない。確か、事故現場にも、「エンジンブレーキ使用」の標識があったように思ったが、逆に言えば、エンジンブレーキを使わないと「危険」である、という意味になる。新しい映像によれば、事故1㎞手前の峠付近では、正常の運転で、事故250m手前の映像では、膨らんだコースを、ブレーキランプを踏みながら、暴走している様子が、流されていた。そもそも、下りのカーブを、フットブレーキ一本で下るのは、無謀すぎる話であり、ドライバーは、そのような初歩的なテクニックを知らなかった、ということが結論だと思う。
 しつこいようだが、正しいカーブの下り方は、①先ず十分に落としたエンジンブレーキを使い、②カーブ手前のストレートのうちに、減速が不十分な場合には、フットブレーキを併用して、③ここから逆に、アクセルオンの状態で、ゆるりゆるりと回るのに、限るのである。フットブレーキを、踏みながらのカーブは、危険極まりないのである。カーブには、アウト⇒イン⇒アウトというテクニックもあるが、これは余計なアドバイスだろう。

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