第二の封建時代

 朝ドラ「朝が来た」で、はつの長男藍之助が、どうやら、家業の蜜柑づくりを捨てて、加野銀行へ就職する方向で、ドラマは進行しそうである。もっとも、はつの家業も、昔からの家業ではなかったので、微妙なところではあるが、その昔「封建時代」と言われたころには、長男は家督を継いで、ということは、家業を継ぐことが当然のならわしだった。ただし、近代化が進み、工業などの新しい産業が興ってからは、藍之助ではないが、田舎から都会へ出て、主に企業の中で働く、ということがごく普通のならわしになった。最近は、どうかと言うと、人口が減少してきて、いろいろな問題が噴出してきた。最大の問題は、世の中の家業と言われる、第一次産業や、小規模の商工業者、さらには芸術や技術関係などの、後継ぎがいなくなってきていることではないだろうか。その一方では、希望すれば、ほとんどの人が大学進学ができる時代でもある。日本の大学の最大の欠陥は、何となく進学して、目的のない大学生が多いことではないだろうか。その挙句に、大企業に働く傾向が、異常に強いように思われる。一方では、この競争に乗り遅れた人が、非正規労働と言う、望まざる働き方に身動きが取れなくなっていて、世の中の活気を奪っているような気がする。
 院内トリップの間は、自宅の新聞を持ってきてもらって、読んだのだが、その中で唯一切り抜いた記事があった。1月26日付のY新聞で「就活ON」というコラムなのだが、「1950年代前半、就業者の半数強が自営業者とその家族でした」その後、「高度経済成長とともにその数は減り、いまや1割ほど。逆に9割の人は雇われ、上からの命令で働いています」と言うものなのだが、あまりにも激減で、ショックだった。現在は、ベンチャーという言葉があり、雇われるだけではなくて、何とか自営業のスタイルで、頑張る人を応援する施策やシステムがあると、良いと思うのだが、今のところ、人口減少に悩む、地方公共団体で、ちらほら見かけるようだ。日本も、これからは右肩上がりにはならないのだから、残された自営業の方々は、長男である必要は全くないので、これからは、大きな選択肢の一つとして、家業を継いでいくことが、望ましいのではないか、と思う。親父の背中を見て育つ、という言葉があったが、まずは、働き甲斐を見せつけることだろう。人口が減少へ向かうこれからの時代は、全員が全員、大学を目指して、「雇われ人」を目指すよりも、別の生きがいを求めて、自営業のマインドで、働きをめざしたらどうだろうか。ちなみに、同コラムには、「これからは、会社員であっても、起業家精神をもって働く気概が求められているのです」と締めくくられていたが、起業家精神なら、ベンチャーを目指した方が良いと思う。

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