国家盆栽論

 2016年2月26日は、二・二六事件から80年の日らしい。歴史秘話で、二・二六事件で、首相岡田啓介が、無事に生還するドキュメントをやっていた。事実としては知っていたが、真実はなかなか面白かった。昭和の時代は、五・一五、二・二六、八・一五と、3度のクーデター未遂事件があったわけだが、結果的には、二・二六事件が一番大きな事件だったようだ。ところで、二・二六事件では、首相は死ななかったが、老蔵相である高橋是清が殺された。もう一つの歴史番組である、英雄の選択で、高橋是清の言葉が印象に残ったので、メモをしておいた。一つは、「富国裕民」と言う言葉で、もう一つが、「国家は樹で、国民は根」と言う言葉だった。「富国裕民」は、明治維新後の日本のスローガンの一つであった、「富国強兵」に対する、アンチテーゼみたいな考えで、戦後の一時期、日本がGNP世界2位で、国民のほとんどが中流意識の時代は、それに近かったような気がする。現在は、国民はすっかり裕民と貧民とに二極化されてしまい、恨めしい気がする。
 タイトルに「国家盆栽論」と偉そうな名前を付けてしまったのだが、これは是清の「国家は樹で、国民は根」と言う言葉をつらつら考えてみると、根っ子(国民)は見ずに、ひたすら、樹木の選定ばかりに、眼が行って、いじくりまわしている、現在のA氏のことを思ってしまったからである。現在は、根っ子(国民)が、やせ細って衰えようとしているのに、見栄えの枝ぶりばかり気持ちがこもってしまい、憲法に自衛隊が載っていないから、載せなくちゃ、などと、のんきなことをのたまっているからである。確かに、見栄えは、悪いよりは良い方が、よりましかもしれないが、残った一本松みたいに、枯れてしまっては元も子もないのである。ここ10年から20年ぐらいは、根っ子(国民)を丈夫にすることに、専念してもらわなくては、これからの日本国がお先真っ暗である。
P.S.この直後の夕刊で、日本の人口減少が、統計上初めて確認された。まさしく、お尻に火がついて、待ったなしの状況なのである。

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