非日常から日常へ

 九日間の院内トリップを、川柳をもとにした、リポートも、いよいよ最終回となる。院内トリップは、非日常、卒業すれば、日常の生活に戻る。ただし、毎日がサンデーの身分なので、驚くような落差はないが、やはり、天国と地獄ぐらいの、気分的な落差は大きい。「ガウン着て 歩く姿は ボクサーか」たまたま、最近では、自宅でガウンを着る機会が少なくなっていたので、少し妙な気分だった。「一日を パジャマで過ごす いい男」グータラな日曜日に、一日中パジャマで過ごす人もいるかもしれないが、お正月に、お酒の好きな人が、朝からお酒を堂々と飲めるように、院内では、パジャマ姿が、制服みたいなものである。それにしても「パジャマ服 男ばかりが なぜ目立つ」のか不思議だった。食事は、一番の楽しみだった。廊下には、献立表が貼ってあったが、「献立表 基本は見ずの お楽しみ」にした。食事は、日常でも、いただきますをするが、「五郎丸 私は食事で ルーティーン」して、「神様や 仏様など 念じつつ」回復を祈った。食後は、テレビ断ちをして、「胃休みを たっぷりと取り 何もせず」ひたすら、体調の回復を念じた。食事の担当には、いつも「ごちそうさまでした」と、丁寧にあいさつしていたが、最後は、「お食事に 感謝の言葉を 一筆す」ることで、重ね重ね、感謝の意を表した。一般的には、薄味で、それなりに美味しかったのだが、「お味噌汁 家の味より 濃いお味」の感じがした。味が薄いのは、物足りない感じはするが、良い素材であれば、素材本来の味がよく分かって、美味しいものである。食事の時には、一粒たりとも、無駄にせず食べたのだが、柔らかいご飯が、茶碗にこびりついて、結構苦戦した。そこで、「禅式に 茶をかけ 最後の一粒も」食べるようにしたのだが、これは大正解だった。食後には、自前のタラ芽茶も飲んだのだが、この時には、「たら芽茶や 一杯ごとに 感謝して」お祈りをした。そもそも、水分補給は、最重要なリハビリだった。「一升を 呑む勢いで 水を飲む」のが、ノルマだったが、一日の量を把握するため、「零 時から リットル胡麻麦 飲み始め」たのだが、よくよく、ゴマ麦茶の効能を読んだら、1日に、350mlぐらいとのことで、あわてて、リットル全部を飲むのは、中止して、特茶へトクホリレーをした。「特茶から トクホリレーで 胡麻麦茶」語呂の都合で、順序が逆になってしまった。それにしても、同病者が多いらしく、「狭すぎる ペットボトルの ごみの箱」で、あふれかえっていた。それにしても、飲み物で、一番に美味しかったのは、「十割の 林檎果汁は 王様ジュース」だった。3度目登場の川柳だが、「ケーキ食べ 水分補給は ドリンクバー」は、効果満点だった。飲む量を減らしてからも、「真夜中に 一滴を飲む おまじない」をしたりした。
 自分的に、第三ステージと名付けた「時代」があった。「分身」が厄介で、「分身を 置いて出て行く 風呂場かな」だったり、「重すぎて 朝の洗顔 出に行けず」だったり、苦労したが、「ピンチをも チャンスに変える 転換点」と覚悟して、頑張った。それにしても、「入院は 全ての人に 支えられ」感謝感謝なのだが、「サンキューに ナースの応え にっこりと」こんな、ささいなことでも、元気になるのでは、ないだろうか。「弱点を 覚えてくれた 嬉しさよ」などと言うこともあった。弱者には、些細なことが、元気になるのである。
 最後の2日間は、記録を自己申告する。世の中、さまざまなごまかしが流行っているが、本気を思えば、ごまかせない。「頑張って 昨日越えを 狙うなり」したのだが、2日目の途中で、中止の達しがあった。「記録止め 惜しくもあり 惜しくもなしか」で、めでたく、「これからは ホテル暮らしの 身分なり」になった。乾杯をしたくなったが、テレビで、チリワインがフランスワインを、量で抜いた、との報があった。「安くても 理由があれば チリワイン」安いものには、必ず訳があるので、安物には、気を付けたいものである。とにかく、「年を経て また悪さする こともある」ので、あくまで慎重に、「しばらくは 試運転を 覚悟して」行こうと思う。
 不思議な体験をした、「深夜四時 力みなぎる 朝の四時」同じ午前4時なのだが、とても違うイメージである。この時、「五番目の ステージ始まり 武者震い」をした。「大寒や 夢幻の 九日間」だった。「退院は いい日旅立ち 二十九日」だった。この日は、金曜日でもあり、「ハナ金で 退院マインド 盛り上がり」だった。また、「肉の日に 今日は祝いの ステーキか」ということで、午後、実際は、ハンバーグステーキで、祝った。「我が家では はたして梅は 咲きざりき」だが、「春近し 三寒の日に 退院す」でもあり、「列島は コングラチュレーション 涙雨」でもあった。この日は、甘利大臣辞任で、「皇太子 代理を務め 新時代」でもあった。「退院の 時刻はベスト 十時十分」ご存知のように、10時10分は、時計屋さんのベスト時刻である。帰宅の途中は、「春雨や 嬉しい嬉しい 涙雨」だった。「九日の 院内トリップ 無時帰宅」した。改めて、「天地人 全てのことに 感謝して」だが、心して「航路なら ようやく湊を 出たところ」だと思って、「これからが ほんとの勝負 気を締めて」頑張りたい。

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