男女同権か文化か

 世の中には、深田久弥監修の正調日本百名山の他に、妖しげな「日本二百名山」だとか「日本三百名山」なるものが存在していて、昨年、田中陽希氏が、その中の二百名山に登ったことは、承知のことである。この二百名山については「二百名山の疑義」http://tb.bblog.biglobe.ne.jp/ap/tb/f5cede982fというブログを書いたばかりである。この中で、わずかに触れたが、深田が百名山に認定した大峰山を、妖しげな二百名山では、八剣山と矮小化している。そもそも、自分が、昔から認識していた大峰山は、山上ヶ岳だった。このことは、深田の「日本百名山」を読んでも、変わらなかった。この山上ヶ岳は、古くから女人禁制の山として有名で、初めて「日本百名山」を読んだ時には、女性は、百名山には、登れないじゃないか、と思ったものだった。その後、続々百名山サミッターの話を聞くので、調べてみたら、大峰山の登頂は、山上ヶ岳ではなくて、八経ヶ岳(八剣山)を目指していることを知った。結局、大峰山は、日本山岳会制定の「日本三百名山」において、山上ヶ岳、八経ヶ岳(八剣山)、釈迦ヶ岳の三山に分割指定された訳だけれども、百名山のサミットは、いつの間にか、女人禁制の山上ヶ岳ではなくて、標高の高い八経ヶ岳(八剣山)の方をめざすように、世の中がなっていた、と言うことだった。先日、NHkの「にっぽん百名山」において、大峰山の放送をやっていた。このコースは、山上ヶ岳から八経ヶ岳(八剣山)まで、世界遺産奥駆道を縦走する、と言う内容だったが、当然のことに、女人禁制の山上ヶ岳も紹介していた。ここには、日本の重要文化財建築の中で、一番標高の高い、大峰山寺の紹介もしていたのだが、考えてみれば、世界遺産の建物を、女性が拝観できない、ということに、ちょっとした違和感を覚えたものだった。
 話題にしたいのは、国連の男女平等委員会かなんか知らないが、日本の皇室典範は、男女平等ではない、などといちゃもんをつけていたニュースについてである。男女平等は、正論かもしれないが、人類の文化には、その正論を越えた、伝統と言うものも存在するのではないか、と思うからである。世界遺産の話をすれば、確かに、ギリシャにはアトス山という、雌の動物もいないという、究極の女人禁制の地もあるので、大峰山寺なんか、ちょろい話かもしれない。しかし、世界には、明らかに男女不平等だと思われる、ムスリムという世界がある。この、一大勢力を、見逃したまま、重箱の隅をほじくるような、皇室典範のいちゃもんは、本当におかしいものだと思う。聞くところによると、その勧告の人物は、チャイニーズであるらしい。日本は、確かに二次大戦で、国連=連合国に敗北したわけだけれども、戦後70年が経ち、国連へは多大な「喜捨」をしている日本としては、そんなことにケチを付けられる、いわれは無いように感じた。

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