カラヴァッジョ展in国立西洋美術館

 日伊国交樹立150周年を記念して、国立西洋美術館でカラヴァッジョ展が開かれている。西洋美術史の上で、高名な割には、日本での人気は、いまいちのようで、比較的ゆっくりと鑑賞することができて良かった。
 Ⅰ風俗画:占い、酒場、音楽 1「女占い師」(カラヴァッジョ、以下特別な場合の他は、彼の作品) 有名な絵で、何度か見ているはずだが、今回は、女占い師の妖しげな雰囲気とは違って、白いブラウスが、清楚な感じだったのが面白かった。 4「酒場の情景」(ジャコモ・マッサ?) グラスのワインの光が、素敵だった。 5「リュート弾き」(クロード・ヴィニョン) モデルは本人らしい。花瓶に映った室内の景色が、面白かった。
 Ⅱ風俗画:五感 9「ナルキッソス」 カラヴァッジョの絵は、肩などが強調されていることが多いが、この絵は、膝が強調されていたのが、面白かった。美少年は、カラヴァッジョの得意分野である。 11「合奏」(ヘンドリク・テル・ブリュッヘン) 彼の影響を受けた画家たちを、カラヴァジェスキと言うらしい。妖しい感じが、それらしかった。
 Ⅲ静物 13「果物籠を持つ少年」 大昔に見た記憶があり、自宅の絵葉書コレクションにもあった。その時には、美少年と、きれいな果物籠、ぐらいの印象だった。今回は、少年が、とても男らしく感じられて、感じの違いが面白かった。葡萄の艶やかさも良かった。 14「バッカス」 長い眉毛が印象的な少年だったが、彼の絵には、長い眉毛の人が多いような気もする。浮いているような、左下の瓶も面白かった。
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 Ⅳ肖像 19「マッフェ・バルベリーニの肖像」 肖像は当然なのだろうが、デザインが素晴らしく、特に斜めに下がった赤い細い布が、素晴らしかった。 20「カラヴァッジョの肖像」(作者不詳) 死後に描かれた、彼の肖像らしい。
 Ⅴ光 25「エマオの晩餐」 貧乏くさい話なのだが、絵葉書が162円と言うのは高すぎる。この絵も、コレクションにあってラッキーだった。復活したイエスを描いた名画だが、周りの人物が、胡散臭く、いかにもカラヴァッジョ的な絵である。それにしても、名前は晩餐だが、ディナーにしては貧しい。 27「スピネットを弾く聖カタリナ」(オラツィオ・ジェンティレスキ) あどけない天使が可愛い。赤っぽい服の色も素敵だった。 33「煙草を吸う男」(ジョルジュ・ラ・トゥール) 日本にある2枚あるラ・トゥールの作品の1枚である。何度も観ているが、今日は襟の質感が良かった。
 Ⅵ斬首 34「メドゥーサ」 おどろおどろしいのは、カラヴァッジョの得意とするところだが、メドゥーサは、怪物ではあるが、顔なので良かった。蛇の髪は不気味だが、立体的な絵なので、迫力があった。
 Ⅶ聖母と聖人の新たな図像 40「洗礼者ヨハネ」 カラヴァッジョ得意の、美少年の絵である。 42「法悦のマグダラのマリア」 マグダラのマリアは、絵のモチーフとして、ファンなのだが、このマグダラのマリアは、色が不気味に白く、まるで死人のような感じだった。ただし、右肩の暖かさが、とろけるように素晴らしく、こちらが法悦のように感じた。 47「聖家族」(バティスティロ・カラッチェロ) イエスは大人のポーズである。マリアの黒目がちな右眼が素敵だった。 48「聖トマス」(ジョルジュ・ラ・トゥール) もう一枚の、在日ラ・トゥールの作品。槍の構図が素晴らしく、半影になった、聖トマスの表情が良く描かれている。節くれの手の指もすごい。 50「エッケ・ホモ」 同じ題名で、チゴリの大作があった。チゴリは優等生の絵だが、さすがにカラヴァッジョは、劇的な表現である。ピラトの髭が印象的だった。
  

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