大人の読書 『二条院ノ讃岐』

 若い頃は、歳をとってから、たくさんの本が読める、と期待していたのだが、実際には、齢を重ねると、視力が衰えて、実際には、本を読むことがおっくうになってきた。そんなわけで、本棚に所蔵していた、多くの本を泣く泣く断捨離しているのが、現実の話しである。読んだら、断捨離と言うのが基本なのだが、読みかけては、何となく中断して、ずるずると置いてしまった本も数冊ある。 『二条院ノ讃岐』も、そのような本の一冊だった。
 初恋を題材とした小説は、やはり青春時代の、瑞々しい感性の時に読むほうが、読み時、だと思うのだが、ある意味、年齢を重ねた方が、読み時である小説もあるものだと思った。話を 『二条院ノ讃岐』に戻すと、時代的には、平家物語の時代と重なる。NHKの大河ドラマで「平清盛」というのがあった。演出が悪いとかで、評判の悪かった大河ドラマだったが、登場人物の名前が似ていて、区別がつきにくく、複雑で分かりにくかったのが、敗因ではないか、と思った。しかし、このドラマを観てから、この小説を読むと、少しは筋が分かりやすくなるかもしれない。昨年、「日本の一番長い日」という映画を観た。後半が、やや複雑すぎて、分かりにくかったのだが、改めて原作の小説を読んだら、繰り返し読めるので、少しはすっきりした。『二条院ノ讃岐』は、四人の語り部の女が語り継ぐ、という複雑な構成である。複雑な小説と言うのは、どちらかといえば、大人向けかもしれない。若者よりも、大人=アダルトの方が、歴史などの知識は、豊富なはずなので、歴史小説は、大人向きと言える。この小説などは、少なくとも、2度は読んだはずだが、その時には、モヤモヤした感じだった。今回は、例の大河ドラマのアシストもあって、ようやく、小説を堪能することができた。若かりし頃、「戦争と平和」など、大作を読んだが、今読むと、どんな感じなのだろうか、ただし、大作を読む根気は、薄れつつあるので、微妙な問題ではある。今のところ、本棚にある本では、「蒙古襲来」という本が5冊なので、ぼちぼちターゲットにしようかと、思っている。ちなみに、現在、宮城谷版「三国志」を読んでいるが、これも、昔は、横山版「三国志」が滅茶苦茶面白く、漫画と言うものは、顔があるので、たとえば嘘であっても、イメージがつかみやすい。その他のバージョンの「三国志」も読んだが、読むたびに、新しいエピソードが出てくるので、何回読んでも面白いが、宮城谷版「三国志」は、あえて言えば、大人の「三国志」のような気がする。

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