安いものには訳がある

 最近では、軽井沢のスキーバス転落事故の印象が生々しい。そして、廃棄したカツの横流しという事件もあった。どちらも、ダンピングという言葉でくくると、共通しているものが見えるような気がする。
 最近こそ、海外に行くことは減ったが、昔は、一年に何度か出かけた時代があった。海外に限らず、旅行は「贅沢」なものである。庶民が旅行を楽しむためには、日ごろは質素に努めるが、旅は非日常なので、気持ちだけでも、贅沢をしたいものである。ところで、海外に行くと、見事に「吝嗇」になる人たちがいる。途上国で、「がらくた」のような民芸品の必死な売り込みに遭うと、うんざりすることもあるが、彼らは彼らで必死なのだろう。今のカンボジアは、俗化しているのかもしれないが、観光が始まったばかりのカンボジアは、本当に素朴だった。竹で編んだ民芸品を、ワンダラーワンダラーと必死で売っている少年を見て、こんなに一生懸命に作ったものが、たったの1$日本円にすれば、100円ぐらいなのかと、思ったら、涙が出そうになったことがある。このようなものを、得意になって値切って、それを自慢している人を良く見かけるが、何かうら寂しい。確かに、バザールなどで、言い値で買うのは、ばかげていることも多いが、それなりに旅のK家インを積めば、相場と言うものも、分かろうというものである。こんな時に、自分なりに納得して、余り値切らないで買うことは、相手に喜んでもらい、自分もそのことによって、喜びを感じれば、二重の喜びと言うものだろう。中国でも、山奥では、素朴な場所もあり、お土産を値切らずに買ってあげたら、本当にうれしそうな笑顔を見せてくれた村の娘の笑顔が、懐かしい。
 院内トリップ中に、輸入ワインのトップが、フランスからチリに変わった、というニュースが流れた。この時に、「安くても 理由があれば チリワイン」という川柳を作ったのだが、この場合は、チリワインの値段が安いのには、歴史が浅いという理由があるわけで、逆に言えば、フランスワインはブランドで高い、と言うことである。「安いものには訳がある」わけなのだが、古くは、中間搾取を減らせば、安くなる、という古典的なものがあった。しかし、現代のように、価格が研ぎ澄まされてくると、安いものには、尋常ならざる場合があることを、考える時代ではないだろうか。原料が何らかの「事情」で、ダンピングされていることが一つ。これは、もう一つは「労働」が不当にダンピングされている場合でである。世の中に、明らかにブラック企業と言うものが、存在するが、それらのほとんどは、労働をダンピングして、低価格を実現しているのだろう。本当で、生活に余裕がない人は、他人にはかまっていられないが、少しでも余裕のある人は、「安いものには訳がある」と考えて、適切な価格のモノを購入するのが、世のため人のためだと思う。
 世の中には、バーゲン用製品、と言うものが存在する。閉店セールのどさくさで、品質の落ちる製品をバーゲンと称して、販売することは、それなりのデパートでもありがちなことである。世の中には、ブランドものとして、それなりに、評判が確立しているものも多い。しかし、どこかで、インチキなことをしていれば、ダメなことをドイツのワーゲンが、証明したばかりだ。今回、一応は、ブランドとされている品を、安売りの店で買って、憤慨した出来事があった。大王製紙と言えば、有名な企業で、エリエールと言う立派なブランドがある。通常の品は、50カットで売っているのだが、これと同じブランド名で、お徳用70カットと「自称」する安売りの品を、C・ホームで買った。たまたま、バラにする必要があり、シート数を数えてみたら、なんと51カットしかなかった。数枚不足しているのなら、まあいいか、と納得するのだが、この数字は、いかにも納得しがたく、連絡先に電話してみた。結局、現物を贈ってほしいの一点張りで、すみませんでしたの、一言もなかった。わざわざ送るのもかったるいし、消費者センターみたいなところに、相談するのも、そこまでの元気もないので、結局、泣き寝入りをすることになった。それにしても、有名企業の有名ブランドで、このありさまなのだから、「安いものには訳がある」つまるところ、ダンピングには、必ずそれなりの理由があると考えて、眉に唾を付けて考えてみたらどうだろうか。

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