若冲展in都美術館

 若冲は、NHKの肝いりで、すっかり江戸絵画のカリスマに祀りあげられた様子で、切符に1時間、並んで入るのに2時間、と脅かされて、5月18日に出かけた。8時ごろには、正門に着いたのだが、その時には、長い列が出来ていて、コーナーを2つ回った、真裏の行列の最後尾にたどり着いた時には、8:05になっていた。途中に、給水ポイントが2ヶ所もあるほどの、盛況で、大変だったが、早めに開館してくれたので、入場したのは、9:40ぐらいだった。帰り(12:30)に聞いたら、3時間待ち、との情報だった。
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 画遊人、若冲(1) 3「牡丹・百合図」背景は、塗る必要がないことに気が付いた。白百合は、軸が立派だった。牡丹も大木のようだった。さりげなく描かれていた蜘蛛の巣が面白かった。 6「雪中雄鶏図」さすがの雄鶏である。雪の造形が面白かった。 11「旭日鳳凰図」雌雄の鳳凰、波の造形が素晴らしかった。 12「孔雀鳳凰図」松の幹が素晴らしい、赤いハートも楽しい。 13「月夜白梅図」メトロポリタンの「月梅図」も同様の画だった。月の真上の梅が素晴らしかった。 17「伏見人形図」プライスコレクションにも、同名の画があり、ほぼ同じものだった。可愛い坊主たち、という画で、後年の、石峰寺石仏を髣髴させる。 19「売茶翁像」自画像かとも思えるのだが、違うのだろうか。たなびく裾の模様が面白い。 20-1「鹿苑寺大書院障壁画 葡萄小禽図襖絵」葡萄の蔓の、くるくる感が面白かった。他の画でも、観た。 20-3「鹿苑寺大書院障壁画 芭蕉叭々烏図襖絵」芭蕉が印象的で、以前に見た記憶がある。尻尾と、烏のとまった岩の造形がすごかった。 20-4「鹿苑寺大書院障壁画 菊鶏襖絵」七面鳥のような鶏のポーズが、びっくりだった。 23「樹下雄鶏図」メタセコイヤのような、樹の葉っぱの形が、印象的だった。 14「虻に双鶏図」虻をにらむ、双鶏が、若冲のユーモアである。 26「瓢箪・牡丹図」(細見美術館)長ーい瓢箪の造形が素晴らしい。 29「虎図」若冲は、何枚も虎を描いているが、この虎が愛嬌があって、一番良かった。丸い眉が、面白かった。 31「乗興図」(京都国博)夜景の「夜色楼台図」(蕪村)のような画かとも思ったのだが、紙本拓版と言われる、版画の一種のようだった。写真でいえば、ネガのような感じなのだが、ゾッとする素晴らしさだった。 32「玄圃瑤華」楽しき虫たちの紙本拓版。 33-2「花鳥版画 青桐に砂糖烏」版画に、彩色したシリーズ。全体のバランスが良い作品だった。 33-6「花鳥版画 鸚鵡図」白い鸚鵡のポーズが面白かった。
 《釈迦三尊》と《動植綵画》 ぐるっと、円を描くように一周するのだが、熱中すると、一周したのに気が付かないぐらい、密度が高かった。画師若冲が、自分の意志で描いて、相国寺に奉納したものなので、半端でなく、楽しい作品群だった。 1-1「釈迦三尊像 釈迦如来像」若冲オリジナルの図像て゜はなくて、中国仏教図の写しらしい。教典に書かれている通りなのだが、青い螺髪が、新鮮だった。阿難は美男子に、迦葉はひげ男に描かれていたが、両方ともにピアスをしていた。 1-2「釈迦三尊像 文殊菩薩像」白象に乗っていたのが、文殊菩薩だったらしい。象使いがいて、牙が3本も生えていた。 1-3「釈迦三尊像 普賢菩薩像」三尊の中では、最初に拝観した。青い獅子に乗り、青い草履を履いているのが、面白かった。 2-5「動植綵画 梅花皓月図」13の「月下白梅図」と異句同曲の画である。一輪一輪のしべが、丹念に描かれていて、感動した。 2-7「動植綵画 老松鸚鵡図」鳳凰図なども同じなのだが、白い羽が、黄金で縁どりされていて、とても高貴な感じがした。 2-6「動植綵画 梅花小禽図」普通は梅に鶯だが、若冲は、梅に目白を描いていた。実に、さまざまに梅を描き、当然しべも丁寧に描かれていた。 2-8「動植綵画 老松白鶏図」トサカは地味だったが、白い鶏は、ほとんど鳳凰の如くだった。 29「動植綵画 梅花群鶴図」鶴の羽根の交差する模様がきれいだった。 2-10「動植綵画 棕櫚雄鶏図」棕櫚の葉を造形的にデザインしていて、良かった。 2-11「動植綵画 向日葵雄鶏図」ゴッホとは違って、若冲の向日葵だった。 2-12「動植綵画 南天雄鶏図」力強い雄鶏の脚が印象的だった。南天の葉の虫食いも印象的だった。 2-13「二羽の鶏の表情と、クレマチスが良かった。 2-14「動植綵画 紫陽花双鶏図」プライスコレクションの同名の画も同じだが、若冲の紫陽花は、十文字の花が、みんなこちらを向いていて、面白い。 2-15「動植綵画 群鶏図」鶏の若冲の中でも、代表作である。鶏冠の数を数えると、13羽の鶏が描かれていて、賑やかである。迫力の一言。真上から見た鶏がユニーク。 2-17「動植綵画 芍薬群蝶図」紫陽花の花と同じく、喋はほとんどが、広げた羽根を真上から描いている。止っている揚羽蝶が主役か。 2-18「動植綵画 秋塘群雀図」雀が、並んで飛んでいるが、全ての顔が違うらしい。中に、白い雀が一羽だけいる。粟を啄んでいる雀が、可愛い。 2-19「動植綵画 雪中鴛鴦図」山茶花に散った雪が、ゾッとした。描いた画に、白い顔料を散らした緊張感が伝わった。 2-21「動植綵画 芦鷲図」家に、ボストン美術館の絵葉書があるが、同じような、白い羽に黄金の縁どりだった。 2-22「動植綵画 芦雁図」若冲には、望遠でカットしたような画が時々ある。この雁もドアップだった。雪は、2-19同様、良かった。 2-23「動植綵画 池辺群虫図」蛙の中で、一匹縮こまった蛙がいて、一説では、若冲の自画像ではないか、とテレビで話していた。オタマジャクシは、蛙の幼稚園のようだった。 2-24「動植綵画 貝甲図」貝の、品評会のような画だった。ヒトデも描かれていた。 2-25「動植綵画 諸魚図」蛸の存在感がすごかった。また、子蛸が可愛かった。 2-26「動植綵画 群魚図」先頭の魚が、プルシアンブルー。ホウボウが飛んでいた。 2-27「動植綵画 蓮池遊漁図」蓮と言えば、モネだが、それよりも、水中の鮎と、虫食いの蓮を、異なる視点から描いているので、セザンヌ的な絵だと思った。 2-28「動植綵画 菊花流水図」菊は、花火のような感じだった。流水のデザインも良かった。 2-29「動植綵画 紅葉小禽図」紅葉の葉の色が、様々で、枝の表現も良かった。
 画遊人、若冲(2) 25「果蔬涅槃図」若冲の代表作の一つ。葉っぱの表現が素晴らしい。林は、トウモロコシの林のようだった。何よりも、着想が素晴らしい。 35「仙人掌群鶏図襖絵」得意の鶏だが、とても大きな鶏だった。 36「蓮池図」]虫食いの若冲の中でも、傑作だった。枯れた蓮の表現も素晴らしかった。 37「三十六歌仙図屏風」観たのは、後期展示の左隻だった。人麻呂だけが分かった。口で画を描いてる歌人がいた。碁盤の罫線の数がいい加減に多かったので、若冲は碁を知らないことが分かった。 38「石燈籠図屏風」新印象派のような、点描で灯籠や石塀などを表現が興味深かった。
 米国収集家が愛した若冲 40「月梅図」夜の雰囲気が、よく出ている。 41「菊花図」たらしこみの極技で描いた菊花が、まるで花火のようだった。 42「葡萄図」プライスコレクションのきっかけになった、有名な作品。体に、ビンビンとくる衝撃が凄かった。虫食いの葉っぱや、枝の絡みに、凄みがあった。 48「鳥獣花木図屏風」話題の作品だが、個人的には、3度目の鑑賞である。左下の鵜だけが、ギザギザで表現されていたが、それ以外は、ブロックにはこだわらずに構成されていた。表現されている鳥たちは、色彩的に地味だったので、何か、ライトアップされた時に、仕掛けがあるのかもしれない。天国と言うか、パラダイスみたいな画で、ルソーにも共通するところあるように思えた。
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