藤井聡太観戦記、大相撲

 9月7日、囲碁・将棋チャンネルの番組表を見たら、新人王戦が生中継されるというので、さっそく、観戦した。9月2日の加古川清流戦、9月3日のNHK杯に続いての、生中継で、しばらくは、藤井聡太を楽しめそうである。ただし、成績の方は、1勝2敗ということで、ひところの29連勝時の、カリスマ的な強さは、すっかり影をひそめた感じである。将棋には、門外漢の自分としては、藤井聡太のことで、理解したことが、一つだけあった。それは、居飛車党で、攻撃型の棋士である、と言うことだった。将棋の世界に、居飛車党と、振り飛車党とがあることは、もちろん知っていたが、どうも、将棋の解説を聞くと、居飛車の方が攻撃型で、振り飛車の方が、守備型らしいことが、うすうす(本当のコトは知らないが)分かってきた。新人王戦で、佐々木四段の飛車が、空中に浮いている場面が長かったが、素人の感じと真逆で、浮いている飛車が守備型で、引いている飛車が攻撃型、との解説だった。ところで、将棋の棋士の情報で、知っていたことが二つだけあった。それは、あの大山名人は、守備型の受けの人で、羽生二冠(もっと適切な表現があるのだろうが、思い浮かばない)は、自在型の人である、と言うことである。そうすると、今の藤井聡太は、このままの攻撃型で、大成するのか、それとも、型を変更する必要があるのかは、非常に興味深いところである。
 9月10日からは、大相撲秋場所が始まるが、四横綱のうち、3人の横綱が休場するという、異常事態になった。そのこと自体は、仕方のないことだが、近年の力士は、大型になり、それだけ、負担が大きいことだけは、間違いのない事実だろう。せっかくの、相撲の話題のついでに、かつて、柏鵬時代というものがあった。歴史の白鳳時代にひっかけた、絶妙なネーミングだったのだが、実際には、攻撃型の柏戸よりも、どちらかと言えば、守備型の大鵬の方が、成績的には、突出していたコトは、よく知られている事実である。このことが、どれだけ、将棋界と似ているのか、似ていないのか、微妙な問題である。ちなみに、囲碁界は、攻撃型と守備型、という単純な振り分けは、難しそうである。そのかわりに、厚味派と実利派という振り分け方はある。競馬界には、先行・逃げ切り型と、追い込み型の二つの型があるが、競馬にたとえれば、厚味派は追い込み型、実利派は、先行・逃げ切り型というたとえが、個人的には似ているような気がする。一方、サッカー界には、パスをつなぐ遅攻型と、守備を主として、時にカウンターを仕掛ける、守備・カウンター型が現代サッカーの主力だが、ロングボールを蹴りこんで、速攻を目指す型が、皆無と言うわけでもない。将棋の場合、ひょっとして、カウンターと守備とは、同じ型で、あることは、よく理解できるが、攻撃型の中に、遅攻と速攻とがありそうな気がするのだが、門外漢には、分からない。
 将棋新人王戦を、午後の3時過ぎに見た時には、素人目にはがっぷり四つのように見えた。将棋の不思議なところは、理想の陣形というものがあるらしく、その陣形から動くと、不利になることである。解説を聞いていた限りで、後手の藤井陣が、理想に近くて、やや打ちやすい、という話だったと、記憶している。その後、藤井陣営が、攻めたのだが、どこかで、息切れをしたらしく、恐らくは、逆転されたのだろうと推測する。将棋でも、囲碁でも、自分から有効な手が、積極的には見つからない場合に、相手に手を渡す場面がある。新人王戦の場合、相手の佐々木四段は、飛車を何度か行き来させていたので、この手法を使ったのではないかと、思うのだが、逆に言えば、その罠にはまったのかもしれない。
 ところで、囲碁界の竜虎だが、あの芝野虎丸七段が、ついに本因坊戦のリーグ入りを果たした。すでに、七段なので、昇段はしないが、リーグ入りは七段なので、竜星戦の優勝が、フロックではなく、実力であることを証明したことになる。ちなみに、新人王戦は、決勝に進出しているので、昨年の竜に続いて、虎が新人王になるか、楽しみである。藤井聡太の場合、15歳での新人王の夢は、断たれたが、NHK杯は可能性があるので、頑張ってほしい。

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