藤井聡太見る将、打つ碁

 藤井聡太、と名うった囲碁ブログを10回ぐらい書いたが、先週が一番反応が鈍かったので、一抹の不安ではある。新人王戦の敗戦から、まだ対局は無いようで、次の対局は、14日の、順位戦とのことである。将棋界の良いところは、順位戦と名乗った、棋士のランクがはっきりしていることである。ただし、このシステムは、一年に1リーグ、つまり6つの階段があるとすると、1年に1段階しか昇級しないので、若くして、実力のある棋士は、順位戦のランクよりも、実力ははるかに上、ということになりがちである。このことは、欠点と言えば、欠点でもある。中韓の囲碁界は、ランキングがあるようなので、これが、一番にドライで分かりやすいが、日本の囲碁界や将棋界にも、このランキングは、ぜひ欲しいところである。14日の対局は、この順位戦なので、実力がはるかに上のはずである藤井聡太にとっては、絶対に負けられない一戦かもしれない。囲碁界で、ややこの順位戦に近いシステムが、棋聖戦である。棋聖戦は、上位から、Sリーグ、Aリーグ、Bリーグ、Cリーグと4段階あるので、リーグ外の棋士を含めると、5ランクあることになる。前にも紹介したが、この最高リーグのSリーグで、一力遼八段が、ぶっちぎりの全勝を果たして、棋聖位挑戦にリーチをかけた状態である。現在、二つのタイトル(天元・王座)に挑戦中なので、もし、棋聖戦に挑戦したら、三つの棋戦で挑戦することになるので、もし、棋士ランクがあるとすれば、ひょっとして、高尾名人や、実力者の山下九段を抜いて、ランク2位になっているのかもしれない。そして、一力遼七段は、文句なしランク1位の井山六冠と、事実上の世界一決定戦の一つである、テレビアジア囲碁選手権に、9月15日~17日に参戦する。結果も内容も気になるところである。
 話を藤井聡太に戻すと、藤井が敗れた6敗の相手は、全てが20代の棋士であるらしい。将棋ブログによれば、若手棋士の群雄割拠と言うことらしいが、将棋界では、20代は若手らしい。時々見ている、囲碁の中国竜星戦の解説によれば、26歳の棋士(時越九段)は、中国ではもはやベテランと紹介していたのでびっくりしてしまった。もっとも、日本でも、若返りはしてきたので、同じ年齢だと(日本では、20歳代後半から30歳代までは)、中堅というべきなのだろうと思う。タイトルに「見る将」と書いたのは、Y新聞の囲碁・将棋コラムに、本来は将棋界の人物である、棚瀬寧氏が、囲碁のコラムを書いていて、彼によれば、将棋は指さないが、将棋を見る人が増えて、このような人のことを「見る将」というのだそうである。ゴルフのように、見てかつするスポーツはほとんどなく、大半は見るスポーツなので、将棋は、スポーツに似ているのかもしれない。ちなみに、棚瀬氏が、囲碁コラムを書いている理由は、囲碁クエストというアプリを開発したかららしい。そして、棚瀬氏は、見るのはもっぱら将棋であり、打つのは囲碁クエストによる9路盤が13路盤の囲碁対局とのことだった。自分などは、藤井聡太以外の将棋は見ないので、「藤井聡太見る将」ということになりそうだ。もっとも、先日、たまたまチャンネルを回していたら、銀河戦の終盤戦をやっていた。後手の囲いの定位置である8-二からどんどんと、歩を切って、自分の側に入城するまで追いかけて、そのまま、詰めてしまった。棚瀬氏によれば、囲碁は途中から見てもつまらない、と書いてあったが、その意見には、半分は、賛成できない。囲碁は、布石も面白いには面白いが、一番に面白いのは、中盤戦なので、戦いの真っ最中に遭遇してしまえば、目が離せない局面は良くある。囲碁と将棋の、大きな違いの一つは、将棋は最後が面白く、囲碁は最後がつまらないところかもしれない。もっとも、テレビ碁は別にして、一般の将棋は、見にくいので、白黒で見やすい碁とは、対照的ではある。そういえば、世界一強い囲碁AIアルファ碁を作った、ハサビス氏は、西洋将棋であるチェスの名手らしいのが、棚瀬氏と似ているところが面白い。ずっと前に、囲碁を打つ将棋棋士の話をしたが、自分の知っている限り、将棋の強い人が、碁を始めると、めきめき強くなり、すっかり碁にハマるケースが多いように思う。まさに、「見る将」「打つ碁」である。

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