魔女の瞳 一切経山登山

魔女の瞳 一切経山登山                 2017年10月1日
はるか昔のことだが、裏磐梯から米沢方面にドライブをしたことがある。まだ、山には興味が薄かった時代だが、リフトを乗り継いで、西吾妻山に、登った微かな記憶と、簡単な記録とがある。その後、リタイアを契機に、日本百名山を本格的に目指し、夫婦で、百名山サミッターになった。その後は、埋もれた名山を探しながら、ボチボチと山に登っていたのだが、一切経山が視野に入ってきたのは、魔女の瞳と称される、五色沼の存在を知ってからだった。しかし、一切経山は活火山である。御嶽山の悲劇があった前後、どちらが前か後かは、忘れたが、一切経山も噴火の兆候があり、磐梯吾妻スカイラインそのものが、通行禁止になっていた時期もあった。
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行けないとなれば、余計に行きたくなるものだが、ここ2年ばかり、今度はこちら側の事情で、登山ができなくなる事情が発生し、2017年の秋になって、ボチボチと、歩くことを再開したばかりだった。手始めに、北八の、丸山・高見石・白駒の池トレッキングコースに挑戦した。特に、麦草峠から丸山のコースは、苔には感動したものの、ワイルドなコースには悩まされ、コースタイムの2倍ぐらいかかる、難コースだった。それでも、少しは、脚にも自信がつき、次に計画したのが、今回の魔女の瞳・一切経山登山だった。前泊して、浄土平に着いたのは、10月1日8:00前、登山コースを歩き出したのは、8:10だったと、記憶している。浄土平の一帯は、丁度、紅葉の真っ盛りで、赤と緑と、それに黄色が混じった登山道を歩き出した。右手には、噴火口と思われる噴煙が見えていて、一切経山直登コースは、閉鎖されていた。しばらくは、灌木の中、森林浴をするようなコースで、日差しがさえぎられて良かったが、足もとは、水が流れていて、微妙な感じだった。すぐに、東吾妻山へのコースとわかれて、傾斜もきつくなってきた。慰めてくれたのは、やはりナナカマドの紅葉であり、ミネカエデの黄葉だった。振り返ると、吾妻小富士が、手に取るような近さに見え、人が登っているのも見えた。
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しばらくは、小石のゴロゴロしたワイルドなコースだったが、やがて、木道が朽ち果てたような、微妙な感触の登山道に変化した。入口のところに、木道の建設中、との看板があったので、やがては取り替えるのだろうが、今のところは、朽ち果てた木の感触が、クッションのようになっていて、新品の木道よりは、歩きやすかったのが、皮肉だった。やがて、傾斜が緩くなると、木道は、きちんとしたものに変化していた。周辺は、オーバーユースで、荒れたらしく、植物回復のネットが目立っていた。登りでは、特に問題はなかったのだが、下りの時間帯では、木道が一本なので、相互通行ができないので、大渋滞が発生していた。道が、ほぼ水平になったあたりは、湿原になっていて、酸ヶ平だった。
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足元には、草紅葉が始まっていて、鎌が池との分岐点には、大勢のトレッカーが、休憩をしていた。木道で、酸ヶ平を横断すると、避難小屋があったのだが、そのままスルーして、行く手の急斜面に挑んだ。歩き始めには、何となくかったるかった身体も、斜面が急になると、筋トレみたいな感覚で、シャキッとしてきた。振り返ると、登ってきたルートの他に、今回はパスする鎌が池
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の雄姿が、東吾妻山を従えたような感じで、バッチリと見えていた。期待はしていなかった風景なので、すっかり満足した。
 頂上まで、0.6㎞の標識があった。このあたりからは、緩い左カーブの向こうに、頂上らしい、緩い土饅頭のような姿が見えていた。このあたりには、風が強いのか、ほとんど植物は生えていなくて、火山らしいガレたように変わっていた。右手後方には、再び吾妻小富士の姿が見えていたが、そのお釜の姿は、かなり小さくなっていた。
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頂上が近くなると、道はあって無いようなもので、みな勝手に、頂上へ向かって、登っていた。最初に、おいしい空気に感謝塔というポールがあり、その向こうに、ほんものの頂上があった。記念写真も気になったが、それ以上に、魔女の瞳が気になったので、そのまま反対側に、歩いて行った。驚いたことに、登頂の時刻は、9:21で、ほぼコースタイムだった。数日前の、北八では、コースタイムの2倍ぐらいかかったので、びっくりしたが、それだけ、身体が慣れて、回復したのだろうと思った。頂上の淵のような所に、人がたくさんいて、そこから、眼前に、魔上の瞳が衝撃的に見えていた。
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記念写真は、もちろん山頂の標識で撮ったのだが、一切経山に関する限り、頂上の標識よりも、ここから、少しだけ下って、五色沼を背景に撮った写真の方が、インパクトが強く記念になるようだ。魔女の瞳と異称される五色沼は、何よりも、姿かたちが大きくて、青い瞳が、バッチリと見えていた。瞳の背景に当たる部分は、全体的には、針葉樹や、草原が多いのか、緑色が多いのだが、その中に、赤や黄色の紅葉した樹木が、アクセントのように、散らされていて、美しかった。黒目の部分は、紺色をしているのだが、天気の具合で、微妙にエメラルドグリーンに変化したりしていて、五色の由来は、ここから来ているようだった。場所によって、湖面が鏡のように周囲を映すポイントもあって、もちろん白目の部分も微妙に変化していて、見飽きなかった。頂上では、ブランチのお握りを食べながら、景色を堪能した。瞳の背景を大きくみると、西吾妻山まで続く、吾妻山全体が、見えていて、ちらほら、縦走をする人も見えていて、楽しかった。いつまで、魔女の瞳に見つめられていたかったのだが、エンドレスという訳にもいかないので、ようやく腰をあげた。時計は、10時を回っていた。自分的には、雪山参加を軽く口ずさみながら、10:10に、下山にかかった。登山道を見ると、まるで、ありの大群が、砂糖の山に向かうように、登山者が続々と登ってくるのが見えた。適当に、挨拶をかわしながら、スキップスキップランランの秘走を繰り出して、下っていった。登りには気がつかなかった、磐梯山が、東吾妻山の後方に聳えているのが、見えた。鎌が池の見える絶景ポイントで、小休憩をして、後はひたすらに、下山したのだが、想像を絶するように多くの人が狭い登山道を登って来た。登る人たちは、ほとんど立ち止まっているような感じだった。我々も、すれ違いが難しい場所では、譲り合いながら下ったので、結局のところ、登りの時間も、下りの時間も、似たようなものになってしまった。磐梯吾妻スカイラインを見ると、車が、ほとんど止まっているように、のろのろと進んでいる様子が見えた。浄土平まで降りると、駐車場は、当然満車状態で、我々がたどり着いたのは、11:20だった。浄土平は、風雲急を告げるように、時々、ガスが舞い上がっていた。ビジターセンターに寄り、一切経山と、浄土平のピンバッジをゲットして、磐梯山の方角へ、ハンドルを回した。

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