三段峡トレッキング 秋の安芸旅山陽路⑦

 8:20に宮島口に着き、すぐに、駐車場へ行き、即三段峡に向かって出発した。ラッシュの時刻なのだが、我々は登り路線にもかかわらず順調に走り抜け、8:36に廿日市のインターに入った。高速はいったん西行し、廿日市JCTでUターンする感じで、広島方面にもどり、広島JCTからくねくね走って、9:17に、三段峡入口の戸河内ICを下りた。
 三段峡は、古くて新しい観光地である。古い、という意味は、古の昭和の観光地だったという意味である。三段峡正面口という場所は、交流広場を除けば、観光地の化石のような表玄関で、恐ろしいほど錆びついたような感じだった。我々は、ここにある宿に予約をしていたので、車を置かせていただいた。交流広場へ行くと、水梨口行きのバスが、出る間際だった。満車状態で、バスが山村を走ったのだが、佇まいがとても良かった。形が、出雲スタイルの民家が混じり、多くの家の屋根瓦は、石州瓦と呼ばれる赤い瓦なので、エキゾチックでもあった。バスは、国道191号から、谷深い細道に入ると、一面の山の斜面が、紅葉でオレンジ色に覆い尽くされていて、なかなか圧巻だった。10:20ごろに、水梨口に着いた。テントで、お握りを売っていたので、これを昼食用にゲットして、三段滝へ向かって、紅葉の道を歩き出した。
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途中で、猿飛への道を分け、歩くこと30分ぐらいで、目指す三段滝に着いた。
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三段滝は、名瀑というべき滝で、三段になって落ちる姿は、塩原の竜化の滝にも似ていたが、竜化の滝が、狭苦しいところに、流れているのに対して、こちらは、広々としたところを、堂々と流れているので、神々しい感じがした。いつまでもじっと佇んでいたい気持ちだったので、しばらくうっとりとして、眺めていた。しかし、先の行程も気になるので、しぶしぶもと来た道を戻った。途中で、猿飛ヘの峠道に入り、しばらく行くと、二段滝まで、0.1㎞の標識があり、ボートのある、猿飛に着いた。一人500円の船賃で、オレンジ色のライフジャケットを羽織り、猿飛の渡船に乗り込んだ。猿飛という地名は、両側の岸壁が極端に狭く、お猿さんが飛び越えていたことにちなんで、名付けられたに違いない。
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時刻は、正午ごろなので、光が上の方から差し込んで、絶妙な景観になっていた。
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やがて、轟音が響いてきて、二段滝の真ん前で、下船した。ちょうど、おひるなので、買ってきたお握りを食べながら、滝鑑賞をした。
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滝は、上段の滝が、台風で壊れて、現在は、下段の滝だけだが、水量が多く、迫力があった。すぐに、次の船が来たので、心を残して船に乗って戻った。もとの、水梨口に戻ったのは、12:40頃だった。ここで、トイレ休憩をして、黒淵へ向かった。途中、名前は不明だが、岸壁のスケールが大きく、感動の場所があった。途中には、手掘りまたのトンネルまであった。吊橋を二度渡り、左手に立派な滝が流れている少し先に、黒淵があった。真っ直ぐの道もあるのだが、もちろん渡船を経験したいので、橋を渡ると、黒淵荘があった。ちょうど、渡船が出るところだったが、せっかくの絶景を眺めたかったので、ここでコーヒーブレイクにした。ここは、文句なしの、絶景カフェだった。
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パンフレットによれば、国内有数の秘境、との説明だが、最近は、仏国のブルーガイドに、宮島や原爆ドームと並んで、☆☆☆観光地に選ばれたそうで、外国人の数が多いのも、納得した。最初に、三段峡は、古くて新しい観光地だと紹介したが、新しい観光地というのは、このことである。黒淵は、両側が約100mの絶壁に挟まれた淵だが、深いところでは、5mとの説明だった。
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ただし、メンテナスが大変なようで、毎年浚渫して、深さを維持している、との説明だった。船に乗っている時には、あまり写真は撮らずに、景色を堪能した。あたりは、原生林だそうで、何といっても、岸壁の途中に、松が生えているのが、すごいと思った。トレッキングも、いよいよ終盤である。
 三段峡探訪には、多くのコースがあるのだが、その代表が、渓谷美堪能と形容詞がつけられている、正面入り口から、黒淵までのコースである。片道が50分とされていて、黒淵での休憩を含めれば、約2時間のコースである。まず橋を渡ったところが長淵という場所で、渓流の素敵な場所である。5分ほど歩くと、正面に姉妹滝という立派で素敵な滝が見えてくる。ここは、隣接して、竜の口という絶景になっていて、パンフレットによれば、ちょい寄りコースとなっていた。
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ここから、しばらく落ち着いた景色なのだが、途中に赤滝があり、岩肌が真っ赤で、珍しい滝だった。その先に、五立は、五つの絶壁が連なっているから、つけられたようだ。夫婦淵・石樋というところは、三段峡渓谷美のハイライトだった。一枚岩を、激流が貫いた姿は、壮絶な感じさえした。ここから、黒淵までは、岩峰や絶壁が次々と現れて、あきないのだが、絶壁の途中や、岩峰の上には、天然の松が生えていて、南画のような風景だった。
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我々は、黒淵の渡船を下り、この逆コースを歩いたのだが、次々に景色が変化して、疲れを感じる前に、ゴールインした。チェックインには、丁度良い時刻に、入口の三段峡ホテルに投宿した。パンフレットでは、渓谷トレッキング5時間コースを、休憩を入れて、4時間で歩いたが、全コースが遊歩道として、コンクリートで固められているので、一般のトレッキングよりは、足への負担が、重いようにも感じた。ただ、特別名勝の格とは別にして、世界水準の立派な景観だと思った。三段峡ホテルは、見事なまでに、昭和レトロの旅館だった。部屋には、懐かしい鏡台が部屋に鎮座していて、床の間には、当然、生の花が活けられていた。一番の取柄は、部屋からの眺めで、長淵の絶景が、部屋のベランダから見ることが出来た。
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今時珍しいマッチをゲットした。

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