サントリーニ島の一日 華麗なるギリシャ紀行⑨

 サントリーニ島は、本来ならば連泊で、一日フリーのはずだった。長身で親切なО氏など、何人かの人に、フリーの予定を、それとなく聞いていたのだが、ほとんどの人が、アクリティの遺跡見学だった。個人的には、古代ティラにも行きたかったのだが、みんなに賛同して、ここへ行くつもりにしていたのだが、今となっては、両方ともに、あきらめるしかない。しかし、ホテルに着いた時に、ビビッと感じたことがあった。それは、フリータイムの第三の候補として、計画していたフィロステファニ寺院が、このホテルのすぐ裏にある、という電撃のような直感だった。事前に調べた資料によれば、このように書かれていた。「フィラの隣町フィロステファニは、フィラに比べ落ち着いており、騒がしくありません。…位置的には、フィラ中心部から徒歩15~20分ほど。左手には断崖絶壁と青く澄み渡っている海、右手にはショップが並んでいるので最高の散歩道を歩いて向かいましょう。…教会はフィロステファニにある教会です。…サントリーニパレスというホテルから、さらに奥の坂道を上ったところにある駐車場よりこの風景を望めます。観光客は全くいない穴場スポットなので、この風景を独り占めすることが可能です」とるものもとりあえず、その絶景ポイントへ行ったのだが、なるほど、絵葉書の風景そのものだが、正直言うと、それよりも良い景色で、感動した。
画像
寺院も良かったが、このフィロステファニの村が、断崖絶壁の上に、白い街並みとして、風景を構成していた。同時に、火山島らしい荒々しさも見えていて、文句なしに良かった。空が曇り空なので、海の色も、鉛色に近かったが、それを差し引いても、絶景だった。
画像
お昼は、ここから、断崖カルデラに沿った遊歩道(資料とは逆コースなので、右側が断崖)
画像
をフィラの街まで歩いた。景色は素晴らしいのだが、遊歩道は、完全な人工もので、火山の息吹に触れることが出来なかったのが、残念だった。やがて、賑やかになり、景色も一段と素晴らしくなったところに、ケーブルカーの駅やら、オールドポートへの、断崖の道がある、フィラの繁華街に入った。我々は、ここをジグザグに通り抜けて、見晴らしの良いレストラン(昨日の夕食の予定だった、ファナリレストラン)
画像
へ入った(12:40)。そんなわけの昼食で、心配事の一つは、自然消滅した。食事後、Tさんに、大聖堂
画像
まで案内してもらって、全体はここで、フリータイムとなった。ここには、アトランティスという名前のホテルがあったので、ミーハーだが、記念写真を撮らせてもらった。Id氏などが、先史博物館へ行くというので、我々も同行した。この日は月曜日だったが、月曜定休の考古学博物館とすみ分けていて、オープンしていた。
画像
感動したものが二つあり、一つは、古代の壺の絵なのだが、筆さばきが見事で、雪舟だってびっくり、というものだった。動物のデザインや、幾何学的な模様も素晴らしかった。もう一つは、古代のフレスコ画で、両手に魚をぶら下げた少年のフレスコ画
画像
は、魚が生き生きとしていて、素晴らしかった。大満足して、ここを出た。この後は、ワイン屋や土産屋などをひやかしながら、何とか順調に、ホテルまで戻ることが出来た。シェスタとまではいかなかったが、2時間ばかり余裕が出来たので、部屋で休んだ。再集合は、17:00で、歩いて通りまで出たのだが、途中で、「絶景」を見に行く団体と、何回もすれ違った。「資料」とは違って、今では、かなりの名所になっているらしく、ゾロゾロという感じだった。
 フィラからイオへ向かうバスは、どちらかといえば、三日月の、背中側を走り、北上した。意外と、島の風景が、故郷の五島に似ているようにも感じた。途中には、断崖を走るような部分もあったが、明らかに、火山灰で、じゃりじゃりした感じだった。花も咲いていたが、白っぽい花は、カモミールという説があった。やがて、街並みに入ったら、そこが、イアだった(17:30)。駐車場は、三日月の外側に向いているが、そこからゆるりゆるりと登り、レストラン(ブルースカイという名前)へ入った。夕日を待つまでの、時間調整を兼ねた、夕食だった。内容は、シーフードで、イカとエビのフライ、黒鯛のグリルだった。夕食が済むと、中心広場を過ぎて、夕陽のポイントまで歩いて行った。途中に、イアらしい、絶景ポイントに立ち寄った。
画像
右を向いても絶景、左を向いても絶景、というビューポイントなのだが、余りにも絶景なので、ついついシャッターに手が伸びてしまって、心には残りにくい、不思議な絶景だった。それにしても、サントリーニ島は、チャイニーズがやたらめったら多い感じがした。悪口をいう訳でもないが、中国は、ある意味、日本よりもネットの社会なので、ネットによる口コミが広がりやすく、猫も杓子も、同じようなところに、観光するのかしらん、と邪推した。ところでいよいよ、夕陽の鑑賞なのだが、場所取りが大変で、1時間も前から、じっとその刻を待っているのだから、なかなかにつらい、夕陽鑑賞だった。海には、何隻もの、夕日鑑賞クルーのボートが浮いていた。海から夕陽を見るのなら、何も、サントリーニ島の、イアの沖でなくても良いと思うのだが。ちなみに、新潟から参加した2人連れによれば、ぜひ、新潟の夕日も、見に来てください、と話されていた。新潟からは、佐渡島に、夕日が沈む、とも話されていた。我が、五島列島も、夕日の名所で、実は「夕焼けマラソン」などと言うイベントもあるのだが、余計なおしゃべりは、封印していた。西には、大きな雲がかかり、雲の向こうから、天使の階段
画像
ともいうらしいが、後光が射していた。やがて、黒も、向こうの島とのわずかな隙間から、太陽が顔をのぞかせてくれた。思ったよりも、大きな太陽で、その点では、感激したのだが、数ある夕陽のシーンからは、まあまあの程度だった。日没は、20:12だった。
赤く燃え 夏の夕陽の サントリーニ」(アトランティスは もはや幻)
後は、ひたすらにもと来た道を戻り、教会のある中心広場に集合した。ところが、個性豊かなH氏が、行方不明になり、しばらく、広場で待つことになった。しかし、そのおかげで、夕陽よりも素晴らしい残照を見ることが出来た。
画像
パープル色の残照は、筆舌に語りがたく、素晴らしかった。後は、暗い夜道を、ひたすらにホテルへ戻った。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック