スニオン岬 エピローグ 華麗なるギリシャ紀行⑮

 今回のギリシャの旅が決まる前に、宮本輝の作品を、断捨離の関係で、何作か読んだのだが、その中で、よく登場してきたのが、スニオン岬だった。もともと、興味があった遺跡なので、ここも、行きたかった場所だった。今回、トルコ航空に変更になった影響で、棚からぼた餅のように付いてきたスケジュールだった。途中は、自堕落を実行して、眠っていたのだが、岬が見えるビューポイントで、写真ストップした。
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遠くに、ポセイドン神殿が見えて、そこに登る「道」が、印象的な風景で、何となく、東山魁夷の「道」を思い出した。自分も、スケッチをしてみた。ここから、一走りして、岬の駐車場へ着いた。神殿は、岬の高台にあり、堂々と建っていた。
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パルテノンなどに比べると、小型だが、シチュエーションが良いので、得をしている感じがした。ギリシャは、16世紀にトルコに征服された時代があるのだが、19世紀にバイロンがやってきて、ギリシャ独立運動に、身を投じる。この時に、バイロンがスニオン岬にやってきて、落書きをしたらしい。スイスの古城でも、バイロンの落書きを見たが、こちらは、右から3番目の柱の、下から3番目の部分の内側に書かれている、ということで、立入禁止の現在では、見ることはできなかった。その後、落書きがブームになったらしく、神殿には、いたるところが、落書きだらけで、少しがっかりした。
「春と夏 同居している 岬かな」(バイロン様は 人騒がせよ)
はるか下に、エーゲ海が見えた
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ので、一生懸命に駈け下ってみたのだが、時間が気になって、戻ってきてしまった。
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ここのレストハウスに、グリーンティーの缶があったのだが、そのデザインが、日本のあまり品のない着物スタイルのデザインだったので、ちょっと、驚いてしまった。少し戻ったレストランで、最後の晩餐があった。前日の、昼食と同じような、シーフード料理だった。最後の一皿は、巨大な白味魚だったので、とても食べきれなかった。ここで、簡単な、自己紹介替わりの「反省会」があった。改めて紹介すると、夫婦が4組、2人組の女友達が1組の他は、個人参加で、男4人、女5人で、合計19人の陣容だった。このレストランは、海の側で、海岸に出て、待望の、エーゲ海の水に触ることができた。ここから、アテネ空港は近く、順調に搭乗した。トルコ航空の、ホットサンドは美味しかったが、半分だけにした。
 5月12日(十日目・金) イスタンブール空港で、日付が変わった。待合室から、全員を退却させて、パスポートチェックをしてから、改めて通常の搭乗になった。待ち時間の間、美術好きと聞いたM氏と、美術談義で時間をつぶせたので良かった。彼は、印象派よりも、ルネサンスが好きで、スペインでは、エル・グレコが好きとも話されていた。往きは良い良い、帰りはこはいではないが、往きはビジネス、帰りはエコノミーだった。ただ、トルコ航空は、足掛けがあり、帰りは疲れで、寝ていることも多かったので、想像よりは何とか、苦しまないで済んだ。前半に、「LION」という、印豪合作映画を見た。5歳の少年が、間違って、コルカタから貨物列車に乗り、結論だけ言うと、タスマニアの夫婦に引き取られ、成人してから、グーグルアースで、自分の故郷を探し出し、母と奇跡的に再会する、という感動の映画だった。後半は、題名を失念したのだが、宇宙旅行の途中で、間違って冬眠から覚めて苦悩する、というSFものだった。定刻に、成田に到着し、ホテルに一泊したのは大正解で、身体がとても楽だった。帰りのハプニングで、圏央道で帰るつもりが、京葉道で帰ったのだが、土曜日の日中なので、順調に帰宅した。
 17年ぶり2度目のギリシャ旅行だったが、サントリーニ島で連泊できなかったマイナスはあったものの、総合的には、思っていたよりも良かった。2度目の海外旅行は、イギリスについで、2度目なのだが、1度目は、「見た」という印象が濃かったのに対して、2度目は「観た」感じがするので、平面的な印象が、立体的な印象にレベルアップした感じがした。観光はタイミングが難しく、デルフィなどは、はっきり言って遺跡らしい「荒れた」感じが少なくなっていたが、当時はなかったミュージアムがあり、微妙な問題だった。アクロポリスについても、似たようなものだが、新しいミュージアムは、圧倒的に優れた施設で、ここだけは、何回「観ても」飽きないかもしれない、と感じた。一番に印象に残ったのは、オリンピアの遺跡で、過度な復元がなされていなかったせいかもしれない。

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