イスファハンⅡ イマーム広場 イラン歴史の旅 ペルシャ秋游④

 四日目(10/15) 天気は良さそうだった。イスファハンは連泊だが、出発は、8:30だった。昨日の逆で、少し歩いて、バスに乗り、イマーム広場に戻った。緑が多く見えたので、夜景よりも印象が良かった。
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イスファハンは、古くからの交易都市で、アッバース大帝時代のイマーム広場も見たいが、かのマルコポーロが来た時代の、イスファハンの痕跡があるのかないのかが、少々気になった。どうやら、今のイマーム広場辺は、キャラバンサライでもあったらしい。イル・ハン朝の宮殿も、この近くにあったようだ。何よりも、一番興味深かったのは、ササン朝時代に、ここにポロの競技場があったことである。さすれば、現在の芝生は、その名残ということになる。
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広場の一角には、今でもポロのゴールも残されていて、すっかり嬉しくなった。
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少なくとも、広場の芝生は、マルコポーロよりも古い時代の名残なので、彼も見たに違いないからである。さて、見学の最初は、「アリカプ宮殿」だった。
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オスマントルコのトプカプ宮殿に対抗して、大帝が作った(一階の部分)ものを2世が拡張した(バルコニーから上)宮殿である。バルコニーまで上がると、さすがに景色が良かった。
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広場はもちろんだが、イスファハンの街から、遠くの山まで、きれいな景色だった。最上階(7F)まで上がると、左に洋装右にペルシャ風の着物をまとった妃の絵がきれいだった。
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音楽堂という部屋は、音響が素晴らしく、その為のくぼみが面白かったが、なぜか、カシュガルに、似た雰囲気のくぼみがあったような気がして、興味深かった。
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広場を、横断して、対面の「シャイフ・ロトフォラー・モスク」に向かった。建物に入ったとたんに、体が、ビビッと反応して、主に脚の方から、感激が走った。
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今までに、きれいなイスラム建築は、数多くみてきたはずだが、このような経験は、初めてだった。ディバ氏によれば、大王が王妃(家族)のために作ったので、サイズは小さいが、ペルシャの芸術家たちが、最高の腕を振るったモスクである、との説明だった。
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ミラーブなどは、タイルではなくて、モザイクで作られていた。モスク全体に、コーランの文字(カリグラフィー)が書かれているのだが、この文字は、書聖(中国ならば王儀)ともいうべき人の書を焼物に移し替えたものらしい。文字は読めなくても、何かしら、余人に訴える力があるのかもしれないと、思った。不思議な体験だった。向かいの宮殿とつながっている地下室も見学させてもらった。三番目の見学は、広場の南に位置する、「イマーム・モスク」だった。
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大帝が計画して、2世の時代にほぼ完成した、ペルシャを代表するイスラム建築である。広場に面しているのは、エイヴァーンと呼ばれる門で、鍾乳石飾りと呼ばれる装飾が見事だった。中央礼拝堂は、二重ドームの構造で、ドームの中心で、手を叩くと、背中から音が聞こえるという、非常に優れものの建築物だった。
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この建物は、メッカに向かって、東南の方向を向いていて、広場とは微妙な角度なのだが、その辺りは、上手に処理してあるようだった。このモスクに、ゾロアスター教の影響(十字架の形の設計)が残されている、というのは、なかなかイランらしかった。モスクには、シーア派の正午のお祈りをするための、隠し日時計みたいなものも、面白かった。
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日時計の 秋の日差か イスファハン』(ジョルファー地区は 豪華日時計)
最後に、バザールの一部を駆け足で回ってから、
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1時間のフリータイムになった。自分としては、広場の薔薇の花を見るのが、唯一のミッションだったので、それはすぐに達成した。
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 『秋薔薇が 世界の半分 独り占め』(シャーの広場と 昔は言いけり)
後は、冷やかし半分で、精密画の工房を見学した。精密画は、画の大きさではなくて、ち密さで値段が変わる、というのが、説明だった。気に入る画があっても、日本円で2万円以上するような画は、なかなか手が出なかったが、帰り際に、ふと目にした可愛い絵があった。値段も、観た中では一番に安いので、たまたまいた大先生に、値段を聞いたら、2割引して、更にディスカウントしてくれた。日本円にして、8千円ぐらいのものだったが、気に入ったので、ほくほくして買った。ちなみに、ちょっとしたおねだりをしたら、何と、大先生が直々に馬の絵を描いてくださって、プレゼントしてくれた。自分にとっては、こちらの方が、値打ちがあるように思い、嬉しくなった。大先生は、ルーブルにも作品があるような大家なので、気さくな態度に、感謝感激だった。まだ、半分ぐらいフリータイムの時間があった。「地球の歩き方 イラン・ペルシャの旅」のイマーム広場のスケッチに、載っている彫金のマイスターそっくりの工房があって、小さな作品を二つ買った。ついでに、記念写真をおねだりしたら、彫金の真似ごとをさせてくれて、こちらも良い思い出になった。

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