願成寺仏像 甲州ミニ散歩㊦

 昨日、願成寺へ拝観を失敗したので、この日は、ダメもとで、もう一度、拝観のお願いの電話をしてみた。時間が良かったのは、今度は、オーケイを頂いた。昨日走った道を、なぞるように戻り、釜無川を渡った。県外の人には、笛吹川、釜無川、富士川と次々に名前が変わるので、分かりにくいが、甲斐の大河である。寺の駐車場は広く、階段の上には、観音様が顔を見せていた。時間は早かったので、まずは、境内を見学した。
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本堂は、真新しい建物
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だったが、収蔵庫らしい建物は、それなりに、古めかしかった。この寺は、武田氏発祥の地で、清和天皇から武田勝頼までの家系が、ずらりと表示されていた。武田氏の始祖信義の墓は、なかなか鎌倉式の五輪塔と桜の古木があり、雰囲気は良かった。境内では、植木屋さんが仕事に精を出していたが、10時になり、住職が出てきて、休憩の準備を始めた。我々の拝観予定は、10時半だったが、訳を話したら、着替えますので、お待ちください、とのことだった。しばらくして、作務衣に着替えた住職が、カギを持ってきて、収蔵庫のカギを開けてくれた。年数が経っているので、それなりに感じの良い収蔵庫だった。最初にお詣りをして、阿弥陀三尊像を拝観した。平安から鎌倉初期にかけての作、という説明だったが、作風は、明らかに定朝風なので、文化的には、明らかに平安仏の流れを組む仏様だった、向かって右側が、観音様なのだが、供物を両手で抱えたようなボースが珍しく、また可愛らしかった。彩色はほとんど取れているのだが、目元の色に白銀のような色が残っていて、まるで現代風にアイシャドーしているみたいで、妖艶な感じもした。かつては、立派な後背があったらしいが、現在は、ざっくりした形のものが残されていた。阿弥陀様は、丈六の仏様なので、実に堂々としていたが、この寺が、何度か火災に遭っているのに、このような形で我々が拝むことができるのは、本当に奇跡のような感じがした。穏やかな仏様も立派だが、蓮の花をかたどった、蓮座というのか、彫刻がきれいで、素晴らしかった。勢至菩薩さまは、合掌しているポーズなので、やや硬さが見られたが、両観音様は、わずかに腰を傾けているので、ふわっとした感じが、とても良かった。この時、突然に思いついたのは、久しぶりに、大原三千院の仏様にも、会いに行きたいなあ、という気持ちだった。しばらく、至福の時を過ごして、この寺からお暇した。この寺の山号は、鳳凰山なのだが、山の名前と、山号とは、どちらが古いのだろうかと思った。階段には、ヒガンバナの葉っぱが多く見られたので、秋の彼岸には、きれいだろうと思った。たった二日間の旅だったが、思ったよりも充実した旅で、良かった。いつものように、談合坂 SAで花や野菜をゲットして、早めに帰宅した。

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