日本100名城 松江城 エピローグ ぐるっと長州 秋游

 七日目(11/10) 朝は霧だった。8:20に出発した時には、霧が晴れかけていた。津和野辺りでは、国道9号線が、山の中腹辺りを貫通しているのだが、宿から少し下ったところに、何の標識もないのだが、立派な道路があったので、運をかけるつもりで、入ってみた。どうやら、この道は、道の駅「津和野温泉なごみの里」から9号へ抜ける新道だったようで、途中から、津和野の街並みを見下ろしながら、向こうに津和野城址が見える、という絶景ルートだった。
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10分も早く通過していれば、雲海に浮かぶ津和野城址が見えたかもしれないので、ちょっぴり、残念だった。後は、天下の国道9号線を、ひたすらに、日本海へ向かった。途中の、萩・石見空港のあたりに、無料高速があり、益田の市街地を迂回する形で、北上した。益田は、雪舟終焉の地で、雪舟庭園(医光寺・萬福寺)もあるが、時間的にも、ルート的にも、寄るチャンスはなかった。いずれ、無料高速の普及で旧道になるであろう、9号線は、今時珍しいシーサイドのところもあって、楽しかった。途中、三隅というところから、再び無料高速に入った。正直な話、トンネルばかりで、つまらない道だった。ただ、「ゆうひパーク浜田」という道の駅で、10:00になったので、休憩したが、ここは、眼下に浜田港が見えていて、景色が良かった。
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浜田から、江津までは、有料高速で、微妙な感じで走った。道の駅の案内のお姉さんに、道策生家のことを聞いたら、ネットで調べてくれたので、行ってみることにした。温泉津温泉のあたりにも、無料高速はあるのだが、つまらないので、旧(9)道を走り、仁摩というところまで来た。支所みたいなところがあったので、道策の生家=山崎家のことを聞いたら、とても複雑な場所で、入るのにも大変で、車も置けそうにないので、詳しい地図と、道策のパンフレットをもらって、松江に直行することにした。もらったパンフレットによると、碁聖道策は、詩聖人麻呂、画聖雪舟と並んで、石州の三聖とされていた。道策は郷土の偉人なのに、ほとんど、省みられていないのは、大田市に、世界遺産石見銀山という、ポイントゲッターがあるせいかと思うが、碁好きにとっては、世界遺産なんか、掃いて捨てるほどあるのに、碁聖道策は、囲碁の歴史上神様と言ってよい唯一の存在なので、残念至極である。囲碁界には、もう一人、秀策というスターがいて、尾道市因島には、生家が復元され、記念館があることを思えば、やはり、大田市の怠慢であろう。もし、記念館を造る話があれば、喜捨をする囲碁ファンは、多いと思うので、少しは、日本の文化のことを、考えてもらいたいと思う。余計なことかもしれないが、日本の文化は、琴棋書画といい、棋はもちろん、碁のことである。右手に、三瓶山のような山が見えたあたりに、「ロード銀山」という道の駅があったので、昼食にした(12:10)。名物の、箱寿司というのが、美味しかった。
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無料でお茶だけではなく、コーヒーも飲めるという、親切な道の駅だが、並行して、無料高速が走っているので、将来は、経営が難しそうに感じた。海の行く手に、山のようなものが見えたので、出雲かと思ったら、すでに、出雲の国に入っていた。
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内陸の道になり、出雲ICから高速に入った。しばらく走ってから、料金所があったような気がしたのだが、宍道ICというところから、山陰自動車道に入った。松江は、ICが複数あって、難しいのだが、正解は松江西ICだった。間違って玉造ICで下りたら、レイクサイドのドライブをすることになった。そのまま、松江市内に入り、橋を渡ると、いよいよ松江城だった。
車は、松江城大手門の駐車場へ着いたのだが、土曜日ということもあり、満車で、城山西駐車場へ回されてしまった。そういう事情なのに、お城への道案内が悪く、小泉八雲記念館
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を直進したら、20分もかかってしまった。入り口で、100名城のスタンプをゲットして、天守閣へ登った。松江城は、最近、5番目の国宝になったばかりだ。下から見ると、修復されたのか、真っ黒に化粧された感じがしたが、シンプルな構造だが、非常にどっしりとしていて、好感が持てた。
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大昔に登城した時には、階段が暗くて、狭かった印象ばかりが強烈なのだが、今回は、それほど急とも感じなかったし、むしろ明るい感じさえしたのは、国宝になった、喜びから来ているのだろうか。不思議な感じだった。変わらなかったのは、宍道湖の眺めだった。
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ただ、大山の方は、ざんねんながら霞んでいて、見えなかった。天守は、しっかり補修してあったが、虫食いのところが、とても印象的だった。帰り道は、正しい道を教えてもらって帰ったのだが、15分ぐらいの道を、ジョギングで帰った。もとの橋を渡り直して、15:40にホテルにチェックインが出来て良かった。
八日目(11/11)  東京人にとって、山陰の地理は分かりにくい。松江から、どうやって帰るかは、全く分かっていなかったのだが、チェックアウトの時に聞いたら、米子へ向かう、という話だった。まずは、無料高速(山陰道)で米子に向かい(6:53)、米子からは米子自動車道に入り直した(7:27)。日の出は、6時半ぐらいだったらしいが、7時ごろに大きな太陽が見えていた。米子自動車道は、大山登山の時に利用したので、安心感はあったのだが、路側帯が狭く対面通行の高速なので、非常に走りづらかった。今回の、ロングドライブで、8日目になったのだが、数ある有象無象の高速の中では、一番に走りにくかった。おまけに、太陽に向かって走ったので、サンバイザーを下げたり戻したりが、忙しかった。ただ、行く手の左側には、大山の雄姿が見えていたので、気分は、プラスマイナスゼロだった。
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大山PAがあったので、写真ストップした(7:31)が、大山が遠くに見えている感じだった。ただ、この高速を走っていると、大山の南壁がきれいに見えてきた。
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今は、紅葉が真っ盛りなので、最高の景観なのだが、パーキングが無いのが、残念至極だった。長いトンネルを抜けると、岡山県に入り、蒜山高原SAに着いた(8:04)。ここまで来ると、蒜山が大きく見えて、大山は、やや小さくなっていたが、数ある高速のSAの中では、景色の良い方だと思った。
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時間が早いので、牛乳もアイスクリームをバスして、どんどん下って行った。8:37に落合JCTから、中国自動車道に入った。津山は、かつて城めぐりで訪ねた記憶があるが、この日は霧で真っ白だった。勝央SAまで来ると(9:00)、霧はすっかり晴れて、ドライブ日和になった。この日は、三重までの旅なので、余裕があるので、80㎞パーhで走り続けると、到着時刻が、ほとんど変わらなかった。神戸JCTは、新名神と山陽道が直進、名神と中国道とが直進で、クロスしている。走ってきた中国道からは、左折する(11:00)。新名神は、往復すると4度目になる。経験では、北宝塚SAの設計ミスと思われる異常混雑を避けて、赤松PAで先に休憩した(10:42)。京都の手前である、高槻JCTを11:33に通過したが、京都は特別な混雑はなかった。11:56に大津SAの眺めの良い席で、ゆっくりと昼食をとった。その後も、渋滞はなく、長島の近くのホテルには、15:30ごろには、チェックインができてよかった。
エピローグ(11/12) 今回の旅の目的は、プロローグに書いたが、日本100名城スタンプと、金子みすゞ&中原中也記念館の訪問だった。前者は、岩国城、萩城、津和野城、松江城の計4個のスタンプをゲットして、大成功だったが、中也記念館は、休みをうっかりして、失敗した。しかし、みすゞ記念館が、想像以上に良かったことと、代わりといっては何だが、森鷗外記念館を訪ねることができて、トータルでは、良かった。前夜の俄か勉強で追加した、高杉晋作については、東行庵、晋作の墓、功山寺、晋作の生家、晋作の真筆など、こちらもなかなか充実していた。もう一つ、隠れたミッションで、本州最西端を回り、本州の四端巡りを達成するとともに、マイカーによる、本州の一周もほぼ達成することができた。古希を過ぎてから、東京から最西端までドライブできたのには、高速道路の充実と、自分の実力に合った計画を立てたことに尽きるが、その一方で、無料高速の発達は、本来のドライブ旅行の楽しさとは、相反する結果となっていることが、微妙な違和感として残った。今回の旅の直前に、周防大島の橋に、船が衝突する事件があり、島への訪問を断念したことはあったが、岩国をスタートして、防府→下関→長門→萩→津和野と、ぐるっと長州を一回りできたことは、大成功だった。旅の中で、感動したところを並べると、まずは毛利博物館(毛利邸)からの眺めと、雪舟の国宝「四季山水図」、常栄寺雪舟庭園、功山寺の建物と雰囲気、坂本龍馬の手紙群、下関事件の前田砲台跡、角島大橋下の海の色、金子みすゞ記念館と金子文英堂、萩菊屋家住宅と付近、津和野城からの眺め、ここまで数えてざっと10である(岩国城ロープウエイからの眺めも良かった)。今回の旅では、多くの人に語り掛けられた。下関のカフェの女将、菊屋家住宅の解説の人、萩円政寺住職、太鼓谷稲成神社の人、オーベルジュのオーナー夫妻など。一番に強烈だったのが、円政寺住職だった。門前で眺めていたら、いきなり、数珠の珠が乗っている鳥居は、ここだけから始まって、最後は、「朱印帳持ってる」と聞かれて、ハイ、と答えたら、朱印の「押し売り」までされてしまった。長州人が、優秀で、言葉に堪能なのは分かったが、ひょっとして、それ以上に、権力欲が強いのかもしれない、とふと感じてしまった。旅は、峠のようなもので、そこへ行けば、また新たなる景色が見えるものである。今回の新しい景色は、お隣にあたる福岡県と、帰りに通過した島根県が気になった。ただ、両県ともに、世界遺産を持つ県として共通しているのだが、世界遺産よりも、もっと郷土の文化や風土を観光資源にした方が、長い目で見た遺産になるのではないだろうか。世界遺産は、その名前からして、とても左脳的なので、それを見るのが目的化していて、手段と目的とを、はき違えているような気がしてならない。もう一つは、雪舟庭園のすばらしさで、雪舟庭園めぐり、などというのも、楽しいかもしれない、と思った。
帰りは、4:00に豊田JCTを通過して、9:00に自宅に帰るという、渋滞しらずの旅で、最高に良かった。健康と安全と感謝に万歳である。

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