俯瞰する年表

 昨年、イランに旅をしたときに
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、歴史は「俯瞰することが大切」という話を、強調したことがあった。あるご婦人から、「そんな本があるんですか」と聞かれたので、帰国後に、メールで、宝島社のムック本「日本史もわかる、図解ビジュアル『世界史』地図」を紹介したのだが、その後、何の音沙汰もなかった。それは、どうでもよい話だが、前回の旅で、旅行先の「歴史」を自分なりにまとめ、プリントして持参した。同時に、その国の「年表」も作成したのだが、今回は、それにプラスして、「俯瞰する年表」を作成してみた。一番左が、ヨーロッパで、その次に、今回旅をする「キプロス」と「レバノン」を配し、その隣に中国、一番右に、日本を配した、題して「俯瞰する年表」である。
 さて、この年表を作成プリントアウトしてから読んだ本に、原書房の「古代の旅の物語」がある。この本によれば、紀元前500年という区切りの良い年に、ギリシャ・ローマが、歴史の表舞台に登場した、という記述があり、なるほどと、唸った。直後に、二度にわたる「ペルシャ戦争」があるためだった。BC490年という数字は、紀元前5世紀の初頭、ということになるらしい。自分の作った「俯瞰する年表」によれば、BC5世紀は、不覚にも載せなかったのだが…
 BC4世紀の、ヨーロッパの欄に「プラトンのアカデミア」を載せて、この世紀は、ギリシャのポリスの世紀だったことを表現した。一方、レバノンの欄には「アレクサンドロス」を載せた。この世紀の後半に、「アレキサンダー大王」が登場して、大帝国を築いた訳だが、この時代の中国は、「戦国時代」であり、日本は、いまだ「縄文時代」だったことに、愕然としてしまった。
 BC300年ごろになって、日本が何とか「弥生文化」が登場するのだが、時代は、ポスト大王の時代で、ヨーロッパが「共和制ローマ」キプロスが「プトレマイオス朝エジプト」レバノンが、「セレウコス朝シリア」であり、中国で始皇帝が登場するのが、BC247年である。
 BC27年に、ヨーロッパで、アウグストゥスが即位して、「ローマ帝国」が発足するのだが、キプロス・レバノンの欄には、「ローマ軍エジプト軍を破る」とある。アウグストゥス軍が、クレオパトラ・アントニウス連合軍を破ったことである。イエスが、ベツレヘムで、オギャーと誕生する、約30年ほど前のことだった。ちなみに、中国は「漢」日本は、「漢書に分かれて、百余国」とある。まことに、「俯瞰する年表」は面白い。
 40年代に、パウロが、キプロス・レバノンあたりを伝道するのだが、ヨーロッパは、「54年ネロ即位」であり、中国は「後漢」そして、日本は、「57年、金印」になる。
 395年に、ローマ帝国が分裂して、キプロス・レバノンは、ビザンチンに入るのだが、中国は、「五胡十六国時代」日本は「古墳時代」だ。
 11世紀末、「十字組む手に武器を取り」の十字軍がスタートする。中国は「宋」で、日本は、「院政」とある。
 12世紀末、「中世ヨーロッパ」のど真ん中の時代、キプロスは、「リュジニャン朝」という聞きなれない時代に入り、レバノンあたりは、「エルサレム王国」が頑張るのだが、中国は、「南宋」日本は、「源平の時代」で、東西が、何となくきな臭いのが、面白い。
 「俯瞰する年表」は、このあたりから、「世紀」でまとめ、19世紀のみ、前後に分け、20世紀は、さらに細かくした。
 「俯瞰する年表」は、言ってみれば、自己満足に過ぎないのだが、歴史を得意としない人には、時の刻みが難しいようだ。そこで、歴史を大まかに三つに分けて、古代・中世・近現代と、3本の柱を立ててみる。先に、BC500が、ギリシャ・ローマの登場と書いたが、7世紀に1本の柱を建ててみたらどうだろうか。この世紀、ヨーロッパには、大事件はないが、ムハンマドがイスラム教を興し、ヨーロッパを「包囲」するに至る。世界地図で、俯瞰すると、地中海を挟んで、南側がイスラム帝国(ウマイヤ朝)西北が、フランク王国、東北が、ビザンチンである。そして、中国は唐であり、この世紀に、我らがスーパースター玄奘が、シルクロードを旅している。中世が1000年間続いたと仮定すれば、17世紀が次の柱になる。日本では、1603年に江戸時代に入るのでわかりやすい。近代への入りが、市民革命だとすれば、イギリスの二つの革命はまさに、17世紀であり、もう一つ、ヨーロッパでは、オスマントルコによる、「ウイーン包囲」が失敗に終わり、アジアの三大帝国、オスマン、ムガール、清の衰えが始まった世紀だった。新大陸では、13の植民地がスタートしていた。

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