国宝 東寺 空海と仏像曼荼羅

 ぶっちゃけて言うと、「またあのイケメン仏像が来たのか」ぐらいに、軽く考えて出かけたのだが、中身が充実していて、とても良かった。ただし、非常に人気があるようで、22日の10時ごろには、待ち時間が30分、23日の11時ごろには、待ち時間が80分ということだった。
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 第1章 空海と後七日修法 7「弘法大師御遺言告」 空海の文字が、いきなり曲がっていたので、それが、空海の最後を象徴しているようで、ある意味、切なかった。山の字の真ん中に、丸い小さな〇がある書体が、珍しかった。 10「真言七祖像」 展示替えがあって、本物と、写真パネルの展示なのだが、写真パネルの出来栄えが良いので、うっかりすると、本物よりきれいに写っていることがあるので、びっくりである。前の五祖が中国の作品で、実物は、「金剛智」を見た。像は、痛みが激しかったが、書が生き生きとていて、迫力があった。パネルでは、2番目の「善無畏」が良かった。後の二祖は、平安の作で、「龍智」が、本物だった。 15「東寺宝蔵納物注文」 文の中にある「盗」という字が、妙に生々しかった。 16「五大尊像」 これも、本物と写真パネルの組み合わせ。我々の時期は、「大威徳明王」と「金剛夜叉明王」が本物だった。本当は、憤怒像なのだが、色がきれいで、表情も、100%怖い顔ではないので、良かった。 17十二天像、こちらも、本物と写真パネルのセット、我々が見たのは、そのうちの、「梵天」「地天」「日天」「月天」だった。最近、見てきた西洋の神々と、比較してしまうのだが、「地天」は、地母神らしく、やはり、とても優しい女性に描かれていて、両脇仏ともども、最高に良かった。この展覧会で、この「日天」を見ただけで、今回の展覧会に来て本当に良かった。自分のセンサーで、感動すると、びりびりと感じるのだが、「日天」は、何回観ても、センサーがすね辺りにびりびりと来た。
 第2章 真言密教の至宝 28「山水屏風」 これは、前半の展示だったので、見られなかったのだが、貴重な、平安時代の風景画なので、ぜひ見ておきたかった。チェックしておきたい、作品である。 29「十二天屏風」 月天が、兎を持っているのが、おもしろかった。風天は、どうしても寅さんを思い出してしまった。 35「不空羂索観音像」 現存はしていない、運慶の父が彫刻した仏像を、描いた貴重な作品だった。 57「天蓋」 逆さまにして、鑑賞したのだが、飛天のデザインが、素晴らしかった。
 第3章 東寺の信仰と歴史 59「十二天面」 カーニバルで被るようなお面というよりは、被り物である。毘沙門天が、おもしろかった。 69「女神座像」 女神とは言いながら、大きな作品で、いかにも、仏像の影響があるように思った。 70「武内宿禰座像」 切れ込んだような鋭い眼が、印象的だった。 75「後醍醐天皇綸旨」 歴史上、超有名な天皇だが、なぜか、字そのものよりも、ブルーの色合いが、印象に残った。 77「東宝記」 訂正が生々しかったので、どうやら、草稿本を見たらしいのだが、清書本ともども、国宝になっているのが面白い。東寺の歴史などを記したものらしい。 81「亀山上皇院宣」 院宣と言えば、上皇様の命令書だが、字の濃淡が、印象的だった。 84「兜跋毘沙門天」 国宝というよりは、「世界遺産」というべき仏像である。何度か見ているが、今回は、鎧のデザインが、鮮烈に印象に残った。兜に描かれた、鳳もなかなか印象深かった。支えているのは、地天女という説明だった。
 第4章 曼荼羅の世界 92「両界曼荼羅」 曼荼羅は、全部で、3点展示されていたが、見る側としては、前半展示の、胎蔵界が面白いのだが、我々は、金剛界だった。敷曼荼羅は、痛みがひどかったが、奇跡的に残っているところは、とてもきれいだった。 95「五大虚空蔵菩薩坐像」 国宝でないのが、不思議な、唐将来の五大虚空蔵菩薩坐像である。個人的には、迦楼羅の顔が、人間と鳥の半分のような顔が、興味深かった。  100「金剛宝菩薩坐像」 イケメン君も良いが、今回、この金剛宝菩薩が、自分のセンサーでは、一番に良かった。ちょっとだけ、瞑想という感じが、心地よかった。自分の、絵葉書のコレクションでは、同じ金剛ほうでも、金剛法菩薩があって、運慶の大日如来坐像のモデルではなかったのか、と密かに思っていたのだが、今回は、親指の感覚が、いまいちだった。ちなみに103の方は、完全瞑想だった。 104「降三世明王」は、明王の中では、一番ひょうきんに、感じた。 105「軍荼利明王立像」は、同名の仏像を、埼玉県の山の中で見た記憶があるが、同じ雰囲気だった。ばってんの交差が、面白かった。大威徳明王騎牛像も、松本市郊外の山の中で見たものと、同じ感じだった。牛というよりは、水牛の感じに近くて、足が合計六本もあるので、またがって、遊んでいるように見えるのが、面白かった。107「金剛夜叉明王立像」さすがに、夜叉というので、目つきが鋭かった。108「増長天立像」109「増長天立像」はともに、金箔のきらきら光るのが、気になった。一木造というのが、たまげた。 110「帝釈天騎象像」 
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ご存じ、メインイベンターである。世界、イケメンコンテストでも、決勝に残るだろう、素敵な仏像である。ただし、撮影が可能なので、ちょっと、鑑賞するには、雰囲気が難しかった。故郷の、東寺に戻ったら、ゆっくりと、会いに行きたい。

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