美を紡ぐ 日本美術の名品 展

 平成から、令和への代替わりを記念して行われた展覧会の、「後期展」である。サブタイトルに「雪舟、永徳から光琳、北斎まで」とあったが、人気で言えば、若冲もあり、全てが超一流にも関わらず、コンパクトで、入場料も安い、というお得な展覧会だった。
 1「唐獅子図屏風」 入って、最初に目にした時、あれー、偽物が来たのか、と思ったのだが、それは、左隻の、常信の可愛い獅子さんを見たせいだった。右隻は、永徳の唐獅子に間違いなく、迫力が違った。個人的には、尻尾などの、渦巻風の造形が良かった。 2「檜図屏風」(永徳) 
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ド迫力の、檜の幹なのだが、葉っぱが繊細に描かれていたのが、意外だった。 左の方の、菊が、大きく描かれていた。3「四季草花図屏風」 伝永徳、とされている作品。犬が、とても可愛く描かれていたのが、印象的だった。 7「伊勢集断簡(石山切) どうも、左脳的に「断簡切」と聞くと、いかにも貴重なものと思われて、センサーが勝手に、びびっときていた。 8「更級日記」 これは、定家が写した、最古の写本で、ほとんどが、流麗なひらがなで書かれていた。 11「浜松図屏風」 常緑樹の「浜松」を前面にあしらった、四季図屏風で、発想が面白いと思った。 12「秋冬山水図」 ご存じ、雪舟の名作なのだが、いつも、突っ立った棒のような造形に、心が奪われてしまうのだが、よくよく見たら、両作品ともに、人物が描かれていた。特に「秋」の作品をじっくりと見たのは、初めてで、二人の人物が、楽しそうに語らっていた。 13「伊勢物語 八橋図」 光琳の作である。八橋は、象徴的に描かれていて、視線の行方が気になった。 17「芦穂蒔絵鞍鐙」 華麗な蒔絵の作品である。芦の穂の交差したデザインが、優れていた。
 特別出品 1「西行物語絵巻 巻一」 烏丸光広の詞書も立派だが、宗達が、あのような、ち密な絵巻を描いていたのに、驚いた。 2「唐子游図屏風」 探幽の作。子供の画なので、大作という表現は難しいが、ボリュームとしてはなかなかの屏風。子どもの画なので、楽しいが、子守の娘の眼が切れ長だった。 5「前後赤壁図屏風」 大雅の作。個人的に、スケッチをするのだが、大雅の屋根の表現に、興味を持った。 6「玄圃瑶華」 若冲らしく、虫の表現が面白く、イモリが最高だった。 7「牡丹孔雀図」 応挙の作である。パッと見た時、孔雀が大きな口を開けているのかと思ったら、錯覚で、下の方を睨んでいた。青い群青が、鮮烈だった。 9「虎図」 文晁の作。西洋の図鑑を参考に描いたらしいが、水に映った虎が、一番に虎らしかった。 11「舞妓」 清輝の作。舞妓は、日本的な題材だが、舞妓の表情が、西洋的に感じたのが、不思議である。 13「秋茄子」 栖鳳の弟子である、西村五雲の作。狐の毛の、もあもあした感じが、面白かった。 14「龍蛟躍四溟」 大観のドラゴンの画である。ぎょろ目が凄い。踏ん張っている後ろ脚も面白かった。 15「元歴校本万葉集 巻一」 古河本という万葉集の古本だが、一見では、ざっとした作りなので、とても国宝とは思えない、ギャップが面白かった。 18「色絵牡丹図水指」 それほど大きくない仁清の水指だが、大きさの割に、どっしりしていた。デザインでは、波の形が良かった。 20「七宝花蝶文瓶」 超絶技巧で有名な、並河靖之の作品。あきれるほどの、細かさだが、繊細でとてもきれいな作品である。 21「七宝富嶽図額」 どっからどう見ても、画としか思えない、富士山である。

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