回転人馬の罠

 知人に、「外国へ行って、何が面白い」と言われて、何と答えてよいやら、困った話を聞いた。似たような質問に、「なぜ、山に登るか」と質問されて、「そこに、山があるから」という、有名な答えもあるが、分かったようで、分からない答えではある。そこで、これについて、考えてみたいと思う。
 「包みこみの発想」という、船井幸雄の古い本がある。この中に、経営コンサルタントの上野一郎氏の話として、人間にやる気を持たせ、その意識を高めるものとして、6つのことが紹介されている。「セックス」「金銭」「競争」「栄誉」「興味」「責任」の以上6つなのだが、恐らくは、この中に、答えがあると思われるのだが、大きく言えば、人間は、なぜ生きるのか、という問題にまで、かかわるようだし、政治家ならば、なぜ政治をしているのか、という問題にまで、かかわっているような気もする。いきなり登場するのが「セックス」というのも、驚きだが、幾多の傾国が、歴史を揺り動かした事実を思えば、笑ってばかりもいられない。ただ、「セックス」が、いきなり登場するのは、いかにも「男社会」そのものの発想で、「植物系男子」が増えたとされる、現代では、幾分が、登場の順序が下がるような気はする」外国旅行をすることの中に、「国盗り物語」をしています、と公言なされる人もいて、このような人の答えは、恐らくは、「競争」もしくは、「栄誉」にあるのではないかと思われる。確かに、百名山などは、そのような側面も、大きかった気がする。しかし、自分の答えは、断然に、「興味・関心」に尽きる。やはり、面白いものは面白いのであって、何が面白かったかは、当旅行ブログを読んでいただくしかない。
 世の中は、令和になって、近々には、参議院選挙も近いようだ。そんな中で、日本人が、刷り込まれている悲しい現実がある。「70歳まで働くのが、常識」という考え方である。A氏が、政権維持のきれいごととして、「一億人総活躍」などと、まるで「戦時中」を連想するような言葉にも関わらず、メディアも大賛成で、「働けるうちには、働くのが義務よね」などと、のたまうコメンターまで、でてくる始末である。これだけ、個人の「自由」が尊ばれる世の中になったのにも関わらずである。老人が、働くためのモチベーションも、基本的には、上野氏の6つの中にあるのだろうが、本当のところは、「金銭」「興味」「責任」の3つに集約されるのではないのか。もし、「興味」が無くて、「金銭」と「責任」だけで、働かされるのであれば、「残念」としか、いいようがない。そもそも、「金銭」と「責任」とに関して言えば、その人が、全生涯を通して、果たせばよいことであるからである。タイトルに、「回転人馬」と書いたのは、ついそのようなものを連想してしまった。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック