円山応挙から近代京都画壇へ

 すべては応挙にはじまる。 1「松に孔雀図」(円山応挙) 大乗寺の襖絵である。墨絵だが、松の葉が緑色に見えるのが、不思議である。松の葉の遠近が、濃淡にでかき分けられているのが、見事だった。孔雀の脚の存在感が、ものすごかった。 7「採蓮図」(亀岡規礼) 女たちが、船に乗って、楽しく蓮の花を観賞しているのだが、蓮の花を採集するのだろうか。ほのぼのとした、良い画だった。本作品も、大乗寺。 8「群山露頂図」(呉春) 蕪村の弟子にして、四条派の祖である、呉春の画。荒々しく、抽象画のような、画だった。 9「四季耕作図」(呉春) こちらも、大乗寺だが、8年後に描かれたので、雰囲気が随分と違う。農夫が楽しく描かれていた。 10「写生図巻・甲巻」(円山応挙) 世は、図鑑ブームらしいが、まさに図鑑の元祖のように、緻密に描かれていて、写生の応挙に驚嘆した。 20「木下闇図」(川端玉章) トンボとりが面白い。 26「羅浮仙女図」(上村松園) 仙女の、髪のほわほわ感が、面白かった。応挙をオマージュしたような画だったようだ。
 孔雀、虎、犬、命を描く。 32「孔雀図」(岸駒) 虎で有名な岸駒だが、孔雀は、上はいまいちで、下は良かった。 36「水辺群鶴図」(吉村孝敬) 丹頂鶴と真鶴とが描かれているのだが、やはり丹頂のほうが、見栄えが良い。波の造形が楽しい。 46「狗子図」(円山応挙) 子犬が、めちゃ可愛い。 58「瀑布登鯉図」(鈴木松年) 塗残しで描かれた鯉が、テクニック的には、難しいとの説明だった。
 山、川、滝、自然を写す。 61「鵜飼図」(円山応挙) 江戸時代の画なので、当たり前だが、師匠のちょんまげが、新鮮だった。師匠の衣や、灯の表現は、流石である。 63「鵜飼」(川合玉堂) 現代の鵜飼図は、力強かった。 64「保津川図」(円山応挙) 水流の迫力がものすごく、ナイヤガラの滝(正確には、滝の手前の水勢)を思い出した。屏風の凹凸を利用した、景色の立体感が素晴らしかった。波頭の表現も、面白かった。 65「保津川図」(竹内栖鳳) 応挙の迫力には負けるが、応挙図の写しを、栖鳳なりに消化していて、心地よい画だった。 69「瀑布図」(山元春挙) 望遠レンズの写角で、描かれていた。 77「国道真景図巻」(森徹山) 木や畑の作物が、気が遠くなるような書き込みで、山下画伯を髣髴するような画だった。 85「嵐山春暁図」(円山応挙) 江戸時代の桜は、現代よりも、やや少なかったのかと思った。桜と松とが、程よく描かれていた。
 美人、仙人、物語を紡ぐ。 95「游君図」(円山応挙) 正直に言うと、前期の97「江口君図」を見たかったのだが、とにかく、応挙の美人画を見られて良かった。 106「楚蓮香之図」(上村松園) 基本的に26「羅浮仙女図」と、同じで、同じ画を、2回見たような錯覚を覚えた。 107「大石良雄図」(円山応挙) 等身大の大きな画で、やはり、江戸時代から、忠臣蔵は、人気だったらしい。

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