ルノワールとパリに恋した12人の画家たち

内容は、バリ、オランジュリー美術館の所蔵品コレクションだった。最高に良かったのは、すいていたこと。ゆっくりと、心行くまで、芸術の秋を観賞することができた。この展覧会が、すいていた理由は、展覧会を支えていると思われる、シニア層が、またオランジュリーか、オランジュリーなら、何度も「見たぞ」という、ということと、もう一つ、ルノワール展ならば、最近見たばっかりだ、という人も多いのかもしれない。それはそれとして、今回の看板娘は、「ピアノを弾く少女たち」で、自分の、絵葉書コレクションを調べてみたら、同じ絵の絵葉書が、3枚も出てきたので、少なくとも、過去において、3回は「見た」はずなので、新鮮味がないような気もしたが、事実は、全く逆だった。今までになく、感動して、「観る」ことができた。DSC09969.JPGこれは、ひとえに、落ち着いて鑑賞できたことに尽きると思う。
 2「アルジャントゥイユ」(モネ) 1875年の絵なので、比較的若いころの作かと思うのだが、ぱっと見の印象は、「睡蓮」の印象だった。今年、高知県の、「モネの庭」を見学した印象が残っている感じなのか、水面の緑色が、睡蓮や、柳の反映にも似ているようで、おかしかった。 4「桃」(ルノワール) 桃そのものよりも、背景の、ゴッホのような荒々しいタッチが、面白かった。 5「手紙を持つ女」(ルノワール) フェルメールなども良く描いている画題である。女性の白いブラウスの色の表現が、秀逸だった。 6「ビアノを弾く少女たち」(ルノワール) 何度も見ている絵なのに、今回も魅入ってしまった。たまたま、「マグダラのマリア」を読んでいて、マグダラのアリアは、このような金髪なのだろうな、と思ってしまった。光線の具合なのだろうが、金髪に、銀線みたいな筋が見えてきらきらしていて、とてもきれいだった。ちょっと、口を半開きにした少女と、ほほ杖のような少女のポーズもかわいらしかった。 10「バラをさしたブロンドの女」(ルノワール) モデルの女性は、後に息子の妻になった、女優(この時には、まだモデル)らしい。自分が、最初の画集を買った時の、ルノワールのイメージにピッタリの、幸せな絵、という感じがした。 11「リンゴとビスケット」(セザンヌ) ちょっと見た感じが、空中浮揚のようで、珍しかった。 14「小舟と水浴する人々」(セザンヌ) ぱっと見で、「水浴」だ、と思わせるのが、凄い。ヨットの帆みたいなのが、雪舟の画を、連想してしまった。 16「人形を持つ子ども」(アンリ・ルソー) どう見ても、大人の顔にしか見えない、子どもの顔だった。 19「婚礼」DSC09966.JPG(ルソー) 存在感のある、花嫁だが、脚が描かれていないのが、面白すぎる。 21「三姉妹」(マティス) 何の関係もないのだが、つい最近、タリンという町で、三姉妹というホテルレストランで、食事をしたことを、想いだした。 22「若い娘と花瓶」(マティス) マティスは、色彩の画家、といわれるが、若い娘の肌の色が、見たこともないような、素敵な色だった。 24「ソファーの女たち」(マティス) マティスの赤が嬉しいのだが、ソファーに、幽霊のような形があるのが、気になった。 25「青いオダリスク」(マティス) 琥珀の首飾りをしたオダリスクは、キュビスムのような感じがした。 26「ヴァイオリンを持つ女」(マティス) 赤いヴァイオリンと、青い入れ物の対比が、凄かった。女性の眼が、きつく見えたり、物憂げに見えたりして、不思議な魅力があった。 31「白い帽子の女」(ピカソ) 手足を大きく表現する時代の作だが、顔が上品で、良かった。 34「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」(モディリアーニ) DSC09968.JPG若干23歳のモデルの貫禄が凄い。 41「美しいモデル」(ドラン) 水滴のような不思議なタッチの裸婦で、顔は美しく仕上がっていた。 42「アルルカンとピエロ」(ドラン) 作者と、ポール・ギヨーム氏の濃密な関係を示すような絵。何となく、ピカソを連想するような絵だった。 46「大きな帽子を被るポール・ギヨーム夫人の肖像」この展覧会の裏の主人公は、ポール・ギヨーム氏であり、これは彼の夫人像。大きな帽子がバランスよく描かれている。48「座る画家の姪」(ドラン) 眼がぱっちりした美人画だが、表情が物憂い。 53「マドモアゼル・シャネルの肖像」(マリー・ローランサン) 高名なシャネルの若き日の肖像で、受け取りを拒否された、エピソードが面白い。 69「聖楽隊の少年」(スーティン) スーティンの絵は、彼の赤色がないと、何となく落ち着かない。

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