南相馬の旅 福と復の花紀行⑪

 4月14日(木) 五日目 雨の朝だった。この日は、ほとんど、観光地には行かず、原発に近いあたりを、通り抜けるだけなので、やや気の重い一日になりそうな予感がした。最初の目標は、相馬市の道の駅だったのだが、ここの少し手前に、百尺観音という磨崖仏があるので、寄ってみた。
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新しいものだが、雨の中なので、何かさみしげにも思えた。道の駅には、9時少し前だったので、少し待ってから、買いボラの第2弾をした。道の駅の一角には、被災物の展示があり、胸が痛んだ。
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今回の旅で、一番気にかけていた「一本松」があった。高田の一本松は、大スターになり、枯れてからも地元の人を勇気づけているわけだが、今回の「かしまの一本松」は、世の中に、全く知られていない。しかし、やはり多くの松林の中で、唯一生き残った「一本松」である。最新情報では、水を吸い上げる力が弱っている、との心配なことも伝えられていた。国道6号から、左折したのだが、思ったよりも太平洋は遠かった。海岸の近くの平地は、ほとんど荒地で、土木工事だけがやたらに目立っていた。
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遠くに、一本松に似た松があったので、近寄ってみたが、やはり枯れかかっていた。
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近くには、この地区で亡くなった方を慰霊する、観音様が祀られていたので、お祈りをしてきた。さらに進むと、これぞ一本松という姿の樹が見えてきた。
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工事現場の中を進むと、標識が立っていた。辛うじて、葉っぱは見えていたが、付近の様子は、生命感のない世界なので、枯れるのは時間の問題のように思えた。樹の肌には、モノがぶっつかったような、大きな傷跡が見えていて、余計に悲壮感が漂っていた。
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現場に、保存運動の募金箱があったので、幾ばくかの喜捨をしてきた。何とか持ちこたえて、頑張ってほしいと願った。ここから再び、国道6号に戻って、今度は南相馬の道の駅に寄った。ここでも、買いボラの第3弾をしたのだが、地元の銘菓や、缶バッジをゲットすることができた。このあたり、広い意味の相馬地方は、野馬追の神事と、民謡が有名なのだが、次にインプットしたのは、小高城跡にある小高神社だった。ここも、桜は満開だったが、この辺りの桜の名所と同じく、人はいなかった。
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南相馬市というところは、震災時に国との疎通がなく、今も複雑なところと聞いていた。見たところ、クルマはひっきりなしに走っていて、看板なども、地震などは無かったかのように、きれいだった。しかし、よくよく観察すると、地元の人ではなく、工事関係の人が賑わっている様子だった。
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