当麻寺 とことこドライブ西遊記⑥

当麻寺は、二度目なのだが、曼荼羅が本尊だった、というぐらいの記憶しか、残っていなかった。改めて、今回、当麻寺を目的にしたのは、旧本尊の、国宝弥勒如来を拝観することだった。拝観券は、本堂で出しているので、先に本堂(曼荼羅堂)を拝観した。DSC08358〇当麻寺.JPG本堂の本尊は、珍しく仏像ではなく、中将姫が織った曼荼羅の本尊を、室町時代に写したものらしい。本堂は、建物(内陣が天平で、外陣が平安)も国宝だが、厨子と須弥壇も国宝、という説明だった。堂内には、本尊の曼荼羅の他に、中将姫や役行者などの像があって、興味深かった。中将姫は、尼さんということしか知らなかったのだが、継母にいじめられて、身代わりになって死んだ人のために出家して、29歳で亡くなったそうで、本堂の像は、29歳像とのことだった。次に、講堂を拝観した。定朝様式の阿弥陀如来が、優美で、とても良かった。他では、不動明王が童顔で可愛かった。妙幢菩薩というのは、どう見ても地蔵菩薩にしか見えないのだが、良い仏像だった。ここで、講堂の係りをしていた婦人(Fさん)が、ここから、目の前に、金堂があるのだが、その両サイドにある両塔があることを、説明してくれた。情報では、両塔があるというのだが、実際には、西塔しか、目に入らないので、だれでも、もう一つは、どこにあるのかと、不思議がる、ということだった。もともとの伽藍は、南向に作られていて、もとの金堂の向きと、現在の本堂との向きが、90度ずれている、という説明を受けて、納得した。もとの伽藍は、薬師寺式の伽藍なので、金堂を挟んで、東西の両塔がある、というプランだった。物理的には、当麻寺は、二度目の参拝だったのだが、今回、初めて、当麻寺の全ぼうを知ることが出来て良かった。金堂は、講堂の側から入るので、裏側から入って、旧の本尊を拝観する形になっていた。国宝弥勒如来は、塑像という珍しい像で、部分的に金箔が残っているのが、仏像の鑑賞としては、難しいが、じっくりと見ていると、半眼の顔が分かった。白鳳仏なので、ふっくらとした感じだった。本尊よりも、魅了されたのは、両脇前後の四天王だった。自分的には、左後ろの広目天が、なかなかイケメンで、気に入ったが、真ん中から望んだ角度が、特に良かった。多聞天だけが、木彫の鎌倉仏で、他は、白鳳の脱乾漆というのだが、違和感がなかったのは、さすがだと思った。実は、脱乾漆というのに、どう見ても木彫にしか見えないのは、補修によるものらしい。そういえば、秋篠寺の伎芸天も、首と胴体とが別々の作なのに、違和感がないのが、驚異的だが、こちらの作品も素晴らしかった。顔をアップにすると、ひげが三国志的で、エキゾチックなのだが、雰囲気は、静謐というのがふさわしく、個人的には、ぜひ国宝にしてほしい、と思った。最後に、中之坊庭園を拝観した。時期的に、アジサイと睡蓮とが、見頃ということで、時間もありそうなので、寄ってみた。中将姫ゆかりの、導き観音も拝観することが出来た。DSC08372導き観音.JPGアジサイは、色々な種類のアジサイが咲いていたが、青いガクアジサイがきれいだった。睡蓮は、モネの庭でも見てきたが、雰囲気は、随分違っていて、池全体には睡蓮の葉っぱで覆われていて、朱い花が見事だった。最後に霊宝館も見学した。中将姫の髪で織った、梵字が凄かった。中将姫の名前を使用した、中将湯のCМが、大正時代なのに、きれいなセミヌードなのが衝撃的だった。門前の蕎麦屋で、美味しい十割蕎麦を食べた。この後、一般道を走って、JR奈良駅前のホテルに投宿した。なじみの、木綿の店と、柿の葉鮨の店によって、ホテルに戻った。

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